【H×H】独り娘のWaltz 終焉-エピローグ-1 (ページ9)

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9話　たったの2歳差なのにページ9

A『馬鹿なのかあいつらは』

待つことができない奴らはさっさと飛び込んでいった。

忍耐。
鍛えろよ。

これ下手したら全員合格できるレベルの試験だぞ。

タイミングくらい掴まんかほんまに。

ここでもまた人が減り、移動の為の飛行船に乗ったのは最初の人数の半分にも満たなかった。

ここまでの試験が(私的に、切実に)ハードだった為、飛行船内での休息はとてもありがたかった。

さっさと人のいない静かな場所で過ごしたい。

早くしろ。
早く話し終われ。

そんな目で会長を見ていた。

会長の話が終わるや否やその場から離れようとする私を止める声が私の耳に入る。

ゴ「A！君も一緒に探検しない？」

あー…

この子、ゴンっていってたっけ。

キルア君が仲良くしたそうにしてた子。

そういえば、さっきこの子卵のタイミングはかるのなかなか上手だったな。

才能はあるのかも。

A『ううん、いーや。2人で行っておいで』

私がそう言うと、ゴンキルは楽しそうに2人でキャッキャと走って行った。

若。

2歳違うだけでここまでの差があるのか。

老いを感じる。

そうか、ひとりでいると狙われやすいのかも知れない。

休息とはいえ、試験の最中に変わりはないのだ。

飛行船内で誰かと対峙する可能性もなきにしもあらず。

でもまあ、私のこと狙うなんて命知らずかお兄ちゃんくらいしかいないだろう。

心配する必要ないか。

＊＊＊
お金は生産できますが具現化してるだけなので自分の気分次第で消せます。