30話 お互いの5年前 ページ30
A『……ねえクラピカ、あんまり思い出させるつもりじゃないんだけど、旅団に何の怨みがあるの?』
ク「……」
引かない。
ここで引く気はない。
レ「お前クラピカの話聞いてなかったのか?」
A『いやだって、私が合流した(させられた)のは三次試験途中からだし』
ク「……5年程前、私の同胞は幻影旅団に惨殺された。それも、一人残らず」
5年前。
5年前なら私もいた筈。
9歳。
あ、もしかしてあれかな。
私だけ留守番させられた奴。
多分そうだ。
いや、間違いない。
三次試験のときに見た、クラピカのあの緋色に燃える瞳。
昔、「カラコンよりずっと綺麗だな」と思った記憶がある。
団長が「あいつら強かった」っていって気に入ってたな。
私も参加したかったな。
つまるところ、クラピカはその生き残り。
復讐でもするのかな。
今のクラピカじゃ戦ってもおもんないだろうからやらない方がいいと思うのに。
ク「……A、君は幻影旅団とは関わらないでくれ」
うわあ。
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作者名:ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時:2023年3月17日 13時