27話 自信があるから戦いたい ページ27
トーナメント。
よし、
私がいないのは何故だ。
最終試験。
それは「一勝すれば合格」というトーナメント。
やっと戦える。
やっと戦えると思ったのに。
どこを見ても「46」がないのは何故だ。
むり、しす。
戦いたい。
戦いたいイエエエエエエエエガアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!
ク「……A、番号なくないか?」
A『多分会長に忘れられてる』
ネ「ふぉふぉふぉ。そうじゃ、お主は最初からトーナメントには入れとらん」
うわー!?
意図的!?
え、最低。
辞任しろ。←
ハ「おいおい、そんなことがあってもいいのかよ!」
ネ「大アリじゃ。なにせワシが決めておるのじゃからな」
A『何故』
ネ「………」
ネ「……そうじゃなあ、ひとこと言うとすれば、」
ネ「犠牲者を多く出さない為かの」
ああ、やっぱり怪しまれていたんだ。
あのとき。
そんなつもりじゃなかったんだけどな。
レ「それじゃ、Aは失格……!?」
ネ「いや、合格じゃ」
ハ「はあ!?なんだよそれ!!ひとりだけせこいだろ!!」
ネ「言うたじゃろ、犠牲者を出さん為じゃと」
ネ「それとも、お主が犠牲になりたいのかな?」
A『っ!!!』
全員の目が私の方へ向く。
許せない。
ただ私の力を感じ取っただけで、あそこまで知ったような口振り。
恐らくその多くの視線は
会長の言葉のせいではなく
私のオーラのせい。
会長は私を真っ直ぐに見つめたまま。
殺してしまいそう。
流石にそれはまずいので、オーラをおさめる。
A『……分かったよ。あーあ、戦いたかったなあ』
今回ばかりは仕方ない。
合格だし。
もうなにもしないことにする。
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作者名:ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時:2023年3月17日 13時