ブーゲンビリア【黒】

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『よし、じゃあ行こっか










何食べたい？』










そう答えれば目黒くんの大きな目がさらに大きく見開かれた。










心なしかキラキラ輝いているようにも見える。











目「特にこれっていうのは無いな……












お互い定時までにいくつか目星つけとこうよ」












『了解、考えとく』









目「ちなみに俺は好き嫌いとか無いけど、Aは？」










『食べ物だったらなんでも大丈夫』











目「ふはっ笑








それなら良かった笑」










一旦会話を終え、またディスプレイと向き合う。












(お肉もいいし、お魚もいいし……








イタリアンも最近行ってないなぁ…………)











どのお店にしようかな、なんてスマホの画面を見ながら考えていたら急に背筋に悪寒が走った。











『っ……』












急にビクっと震えた私を見て向井くんもほぼ同時に驚いていた。












向「びっくりしたぁ……！











どうしたん？寒いんか？」











『ううん、なんか急に寒気がしたの』










向「はえぇ？そんな怖いこと言わんでよ！










誰かがAちゃんの噂話でもしてたんやろ」










『それはそれで怖いじゃん』











(あ、そういえば今日は上野さん来なかったな)










なんてふと頭に過ったがすぐに消えてしまった。










…

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