ブーゲンビリア【黒】

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目「A、お疲れ様」









『お疲れ様、目黒くんも何か必要なの？』









目「いや、俺は特に









さっきAが一人で入ってくの見えたからついてきてみたんだけど、その様子だと届かない感じ？」









颯爽と現れた目黒くん。









私が必死に手を伸ばしても届かなかったファイルを軽々と手に取った。









『ありがとう目黒くん、持つよ？』









目「どういたしまして。いや、俺が持つよ。









ってかこれ結構重いな………









こんなの一人で持ったら危ないよ」









資料室を出て二人でデスクへと向かう道中、目黒くんは大きめのファイルを見ながら言った。









『女性扱いありがとう、でも私は別に＿＿』









目「女性だからじゃないよ、Aだから心配なんだよ」









目黒くんは私の目をまっすぐと見据えた。









少し潤む、優しさを含んだその目に思わず息を呑んだ。









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