君のために【赤】 ページ41
…
ヘアメイクのアシスタントになってかれこれ10年。
まさか大好きなアイドルのツアーに着いて行く事になるとは思っていなかった。
宮「よろしくお願いします」
『よっ、よろしくお願い致します！！！』
目の前に背を向けて座ったのは私の推し、舘様こと宮舘涼太さん。
ジャニヲタだと言うのは芸能界の裏方にいる以上伏せた方がいいかなと思っていて隠してはいたが、まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。
(まだヘアメイク前なのにもうロイヤル全開だよ……)
(何このいい匂い……バラか…………？)
(うわぁぁぁ！髪がサラサラだ……！！！！！)
(うううっ、推しの顔面に触れられるなんて前世でどんだけ得積んだの？！前世の私ありがとう……！！！！)
心の中で叫びつつ、平静を装ってヘアメイクを施していく。
宮「ねぇ」
『はっ、はいっ？！なんでしょう？！？！』
宮「さっきから全部声に出てるよ」
『ええっ？！？！』
心の中で叫んでいたつもりが溢れてしまっていたらしい。
取り返しのつかない状況にただただ赤面して俯いていれば、
宮「ふふっ笑
大丈夫だよ、誰にも言わないから」
と鏡越しに目線を合わせて優雅に微笑む舘様。
あまりの美しさに心がギュッと締め付けられた。
宮「ファンだってバレたら面倒でしょう？
だから、俺たちだけの秘密にしよう」
『あ、ありがとうございます…………』
なんて優しい人なんだろう、と思わず目が潤む。
宮「俺のファンなら、俺をよく魅せるヘアメイクが得意だろうから
期待してる」
『はいっ、全国民の意志を背負って努めさせていただきます！！！』
宮「あははっ笑 頼もしいね」
その後も和やかに時間は過ぎ、ヘアメイクが完了した。
『お待たせしました、お疲れ様です』
宮「ありがとう、すごく楽しい時間だったよ」
立ち上がって微笑む舘様はやっぱり美しくて、思わず目が眩んだ。
宮「じゃあ、またね
君のために頑張ってくるから」
『？！？！？！？！』
そう言い残して控え室から去っていった舘様。
(こんな至近距離でファンサされたら死ぬど…………？！)
あまりの衝撃にその場に跪き、これから共にする時間を想像して一人悶えた。
…
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虹バラ(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！これからもご覧頂けると嬉しいです！ (2022年4月12日 10時) (
レス) id: dbf5e0dd75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - どのお話の展開もだいすきです！これからも楽しみにしてます！ (2022年4月12日 7時) (レス) @page45 id: 6205cccaf8 (このIDを非表示/違反報告)
虹バラ(プロフ) - まーこさん» そう言って頂けるととても嬉しいです、ありがとうございます！今後ものびのびと更新させて頂きますので目を通していただけると幸いです。 (2021年7月29日 22時) (レス) id: 1845cbb327 (このIDを非表示/違反報告)
まーこ - いつも楽しく読ませていただいております！虹バラさんのお話は読むとほっこりして全部大好きです(*´`*)お忙しいとは思いますがお身体に気をつけて頑張ってください！これからも更新楽しみにしております。 (2021年7月24日 13時) (レス) id: d4589aaf02 (このIDを非表示/違反報告)
虹バラ(プロフ) - 美紀さん» お優しいお言葉ありがとうございます！今後も作品は続けていく予定ですので目を通していただけると幸いです。 (2021年7月9日 22時) (レス) id: 1845cbb327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹バラ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/royal_myrt25
作成日時：2021年3月7日 9時
