六年生の実戦的実習の段 5 ページ6
六年生長屋にて
仙蔵「なんで我々い組の部屋に集まるんだ、暑苦しい」
伊作「ここは三人部屋で、一番広いから…」
留三郎「小平太…まだ一応学園長先生のお言葉の途中だっただろう」
小平太「細かいことは気にするな！」
『もう少し大人しい運転をしてもらいたいけどねぇ』
文次郎「しっかし、ナンカオ城とはな」
長次「…モソ…なにかその城にあるのか？」
文次郎「いや、そうじゃねぇんだけど。なんか一年生がそこら辺に行くとか言ってたぞ」
仙蔵「会計委員会の一年生は…」
文次郎「いや、正直一年生の制服しか見えてなくてな。あの声は誰だったか…」
留三郎「ちゃんと聞いとけよ」
文次郎「離れてたんだから仕方ねぇだろ！」
『まぁなんにせよ、一年生は巻き込まないように注意しなくてはいけないね。六年生の実習に一年生が介入してきて、いい結果になることは少ないから』
苦笑いの龍之介がそう言って、チラッと仙蔵の方を見ると、嫌な思い出が蘇ったらしく手を握りしめて震えている
仙蔵「…まぁ、出会わなければいい話だ…！出会ったところですぐに離れればいい…」
文次郎「お、おう…そうだな…」
覇気を纏って言葉を絞り出す仙蔵に圧倒されつつ文次郎が頷いた
長次「…龍之介、作戦は…モソ」
『あ、そうだね。うーん、まぁまずは情報収集かな。潜入班と…』
その頃─────
乱太郎「あー、ようやく終わったぁ！」
きり丸「龍之介先輩も、土井先生に任せることないのに」
しんべヱ「また明日遊べばいいじゃない！」
乱太郎「え？でも、しんべヱは明日出かけるっていってなかった？」
しんべヱ「あ、そうだった！忘れてた！」
きり丸「どこに行くんだ？」
しんべヱ「えっとね…─────」
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作者名：湊 | 作成日時：2023年9月22日 8時
