補習授業を回避せよの段9 ページ44
『はい、仙蔵の紐返すね〜』
仙蔵「あぁ、にしてもこんなに上手くいくとはな」
「「「えぇ〜!?」」」
土井「はぁ…お前たち…あと少しで勝てていたのになぁ(まぁ、立花と五十嵐のことだから手を抜いてくれてはいたんだろうが…)」
山田「よって、一年は組全員、今度の休日は補習授業だ!」
本物の土井先生と山田先生がため息まじりにそう宣告した
がっくりと乱太郎たちが膝をついてうなだれる
土井「二人とも、協力ありがとうな」
『いえいえ、楽しかったですよ〜』
仙蔵「また、いつでもお呼びください」
『二人で、呼んでくださいね。一人ずつだと気分上がんないんで』
おい、と仙蔵に突っ込まれつつ、二人がその場を立ち去る
乱太郎「先輩方、やっぱ仲良いんですね」
その後ろ姿を見送った乱太郎が思わず呟く
山田「五歳の頃からの付き合いらしいからなぁ」
きり丸「二人一緒にって言ってましたけど、実習とかも二人で行くことが多かったりするんすか?」
土井「いや、実習はないな」
しんべヱ「なんでですか?」
土井「実習課題まで一緒に行ったら、二人ともお互いに頼ってしまって実力不足になるから、だそうだ。そこら辺はお互い、不干渉だな」
山田「学園にいるときやおつかいとかは、相変わらず二人で行っているらしいがな」
土井「仲がいいのはいいことですよ、食満と潮江なんか…」
はぁ、とため息をつく土井先生を乱太郎たちが慰める
一方、校庭を横切っている仙蔵と龍之介は次の休みに街へ出掛ける約束をしていたとかなんとか…─────
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作者名:湊 | 作成日時:2023年9月22日 8時