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補習授業を回避せよの段8 ページ43

しんべヱ「うぅ…お腹すいたよぉ」

乱太郎「しんべヱ、あともうちょっとなはずだから…」

きり丸「いつになったら終わるんだよぉ〜!」

しんべヱ「もしかして、どっちかが負けるまで…」

そんなぁ〜!と三人が悲鳴をあげる

と、その時

土井「おーい、お前たち!」

遠くの方で、土井先生が手を振っている

「「「土井先生〜!」」」

三人が顔から出るもの全部流しながら駆け寄る

土井「補習授業は終わり!今度の休日、三人は補習なしだ!」

しんべヱ「やったぁ〜!」

乱太郎「先輩たちはどうなさったんですか?」

山田「棄権したんだよ」

シュッと四人の近くに山田先生が降り立つ

山田「途中でくせ者が学園内に侵入した、と連絡が入ってな。動ける六年生がほとんどいなかったから、あの二人に行っもらったんだ」

そういう山田先生の手には、仙蔵と龍之介が獲得した八枚のハチマキと、鈴のつい紐が二本ある

土井「他のやつらは夕飯を食べに食堂にもう行ってしまったぞ?」

しんべヱ「えぇ〜!ずるい!」

乱太郎「もう行っちゃったんですか!?」

きり丸「待っててくれたっていいのに〜…」

山田「後片付けはしといてやるから、それを貸しなさい」

「「「は〜い!」」」

元気よく返事をした三人が山田先生の手に、素直にハチマキを渡す

三人の手からハチマキが離れたその時

山田「おーい、お前たち〜!」

土井「今をもって、補習授業を終了と…って、えぇ!?」

全く別の方向から、山田先生と土井先生が走ってくるのが見えた

三人が驚いて、目の前にたつ二人を振り返る

土井「これは…」

山田「ギリセーってことじゃない?」

ニヤッと笑った二人が、己の忍者服を引っ張る

バサッと広がったそれが地面に落ちたときには、そこには龍之介と仙蔵が立っていた

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作者名: | 作成日時:2023年9月22日 8時

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