改-塀登りができないの段2 ページ30
しんべヱ「Aランチの大盛り!いっただっきまぁ〜
「「しんべヱ!!」」
しんべヱの横に回り込んだ乱太郎ときり丸がガシッとその腕をつかんだ
しんべヱ「なにするのぉ!」
乱太郎「しんべヱが塀登り出来ない原因が分かったんだ!」
しんべヱ「えっ!ほんと?」
きり丸「その原因は食べ過ぎ!」
しんべヱ「食べ過ぎ…」
『体が重いと思うように動けないからねぇ』
そう言いながら遅れて食堂に入ってきた龍之介を三人が振り返る
きり丸「先輩、途中からいなくなりましたけど、どこ行ってたんですか?」
『僕は普通の人みたいに走れないから、屋根の上を跳んで…』
乱太郎「ほら!龍之介先輩は細くて体が軽いから、簡単に屋根まで跳べちゃうの!」
しんべヱ「確かに…そっか!二人も先輩もありがとー!」
乱太郎「間に合って良かったぁ〜!」
しんべヱ「本日のAランチの大盛り!おいしそぉ〜!いっただっきまぁーす!」
「「『だぁ〜!』」」
にこやかに手を合わせて言うしんべヱに、思わず三人がずっこける
「「『しんべヱ!』」」
しんべヱ「乱太郎!きり丸!龍之介先輩!どうして僕の食事を止めるのぉ!!」
ガシッと腕をつかんで箸を持たせない三人に、しんべヱが叫ぶ
『しんべヱ!今の僕たちの話を聞いていなかったのかい!?食べ過ぎて体が重いって原因がわかったら、ランチなんて食べてる場合じゃないだろう!』
目を丸くしつつしんべヱの前のお盆を引き寄せながら龍之介がつっこむ
きり丸「それも大盛りなんて食べようとして!」
しんべヱ「でも!龍之介先輩はいつも大盛りとか、二人前とか食べてるじゃないですか!」
ガシッとお盆を掴み返して、離そうとしないしんべヱが龍之介に言い返す
『よく見てるね、君…』
食べ物のことになると目敏いしんべヱに龍之介が苦笑いする
乱太郎「そうなんですか!?」
しんべヱ「ほら!食べても大丈夫じゃない!」
『悪いがしんべヱ、そういうことには個人差があるんだよ?僕は燃費が人より悪いから…』
「「「燃費?」」」
首をかしげる三人に、龍之介が説明する
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作者名:湊 | 作成日時:2023年9月22日 8時