僕の望みは、「平穏」【六年生】【男主】【RKRN 】 (ページ18)

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危険な薬草取りの段　1 ページ18

しんべヱ「─────ってことがあって、迷子の龍之介先輩を助けたんだ！」

凄いでしょ、と言わんばかりに話すしんべヱに、乱太郎ときり丸が苦笑いを返す

乱太郎「それって、五十嵐龍之介先輩が迷子になったっていうより、捕まっちゃったしんべヱと喜三太を助けるために、わざと他の六年生の先輩方から離れてきたんじゃないの？」

きり丸「俺もそう思う。だって、いままで龍之介先輩が３年生の神崎左門先輩とか次屋三之助先輩みたいに、方向音痴だって話なんて聞いたことないし！」

しんべヱ「えぇ～！でも、龍之介先輩は自分で迷子になった、って言ってたんだよ！」

乱太郎「だーかーら、それが嘘だって言いたいの！」

きり丸「大体、門は地上にあるのにいくらなんでも地下まで行くことはないだろ～」

しんべヱ「それはそうだけど…」

未だ不服そうなしんべヱ

それをきり丸がなだめようとした時、乱太郎が大きな声上げて立ち上がった

乱太郎「あぁーーーーーー！！！！」

しんべヱ「どーしたの、乱太郎。そんな大声だして」

乱太郎「今日の放課後、龍之介先輩と薬草取りに行く約束してたの、忘れてたーーー！！！」

もう約束に遅れてる！、と慌てる乱太郎に、きり丸が首をかしげる

きり丸「なんで龍之介先輩が保健委員の薬草取りを手伝うんだ？」

乱太郎「他の先輩方が忙しいから、龍之介先輩に手伝ってもらえるように善法寺伊作先輩が頼んでおいてくれたんだ！わたし、もう行かなきゃ。じゃあね！！」

バタバタ、と普段着に着替えた乱太郎が大急ぎで走り去っていく

残された二人は、遅刻した乱太郎が怒られないことを祈りつつ、何をして遊ぶかを相談し始めた─────。