私がいないハイキューの世界

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体育館に着くと、皆心配してくれたのか声をかけてくれた。安心する、と思った先、ふと意識を耳に持っていけば何処からか知っている声が聞こえる。その声は中学のときの仲の良い女子の同級生だった。そういえばあの子及川君のファンだったなぁ。私はその子に手を振ると、その子は笑顔で手を振り返してくれた。


「あ、やっぱり若い子って良いなぁ」

「何言ってんだ姉貴」


私がボソッと思ったことを言った時、後ろから低い声が聞こえる。あ、懐かしい。バッと後ろを振り返ってみれば、案の定背後にいたのは岩泉君だった。


「あ、岩泉君お久しぶり‼︎どう？及川君あれからオーバーワークしてない？」

「おう、大丈夫だ‼︎及川、結構姉貴の言葉に心酔しててな」


うん、それは岩泉君の言葉だから。それを言うと岩泉君は笑って否定する。やっぱりみんな笑ってるのが一番好きかな。改めて確認して岩泉君と向き合う。ハテナマークが頭の上に浮かぶ岩泉君。あ、若い子ってやっぱり良いわ。


「お姉さん、人として岩泉君と及川君応援するけど、部活としては応援しないからね‼︎烏野がギャフンと言わせてあげる‼︎」

「おぅおぅやってみろ‼︎及川がいなくともコッチは強いって見せつけてやる」


岩泉君は男らしく笑う。さて、ここは原作通り勝つところを見るか。岩泉君に向けて私も笑った。


「あ、そうだ。姉貴、及川に気を付けとけよ」

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