私がいないハイキューの世界

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本当に突然だが、今私は笑うしかない。うん、本当に笑うしかない。


「姉ちゃん‼︎久しぶりだな‼︎」

「え、金田一のお姉ちゃん⁉︎」

「いや、同級生っす」


何故私は原作の一通りの流れを忘れてマネージャー業をしようとしたんだ。バーローでも言いたい。でも、流石に突然口を開いて訳の分からないことは言えないから黙る。原作、それを忘れていたからこんな馬鹿みたいになってしまうんだ。今、原作沿いだと月島君と田中先輩がガンを飛ばすところなのだが、私が部員の水を早く給水しようと、澤村先輩に許可をもらい、先に体育館へ行こうとした時にバッタリ合ってしまったのだ。


「この度は宜しくお願いします。烏野のマネージャーの者です」


挨拶はしないといけないと思い、挨拶をする。すると、金田一君の隣にいた矢巾さんは私の手を掴んだ。ん？急にどうした。そう思って矢巾さんの方を見ると、目が輝いていた。え、本当に何、と思い、矢巾さんにそれを聞こうとした時、私の後ろから声が聞こえた。


「オイオイウチのマネージャーに何してくれてんですかゴラァ」


その声が聞こえた瞬間、矢巾さんは私の手をパッと離した。この声の主は田中先輩だ。そう言えば原作の矢巾さんは、田中先輩のことをガラが悪いなんて思ってたなぁ。人のそういう思いは変わってないな。田中先輩と途中で混ざった月島君が矢巾さんにガンを飛ばしている間、私は金田一君と少し話してその場を離れた。

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