第94話 ページ46
NOside
若旦那「…まさか、親父!?」
?「おうよ!」
全員「えぇぇぇぇっ!!?」
アキノリ「人食いマグロってマグロ三昧の大将だったのか!?」
若旦那「ひょっとして、このノートを俺に見せる為に連れてきたのか…?」
大将「いやぁ、自分でもよく分かんねぇんだけどな?なんとかお前をここに連れてきたかったのは間違ぇねぇ」
大将「けど、死んで妖怪になった途端に人間の見分けがサッパリつかなくなっちまってなぁ…」
大将「お前にやったキーホルダーを目印にすりゃ
いいかと思って、
マグロ寿司のキーホルダーを着けた人間を見つけちゃぁここに運んでたってわけよ」
アキノリ「丸呑みにしてね…」
A「あはは…」
大将「いやぁ参ったぜ、まさか俺が作ったのと似たキーホルダーを持ってる人があんなにいたなんてよ。
てか、手前のせがれと他人様を見間違えちゃ世話ねぇわな!なっはっはっはっは!」
大将は事の発端を饒舌に話しながら、
それを豪快に笑い飛ばしていた。
ナツメ「ていうか、なんで大将さんはマグロの妖怪になっちゃったの…?」
アキノリ「それが今回一番の謎かもなぁ…」
トウマ「確かに…」
A「まぁ、こういうケースもあるってことだよ…」
若旦那「親父、言ってたもんな…次に生まれ変わったら、美味いマグロになって極上の漬け丼にしてもらいたいって!」
大将「おうよ!お客さんの喜ぶ顔が嬉しくってな…そしたら本当のマグロになっちまったみてぇだな!
わはははははっ!」
ナツメ「いや、わははって…」
笑いながら言う大将に、
ナツメは静かにツッコミを入れた。
若旦那「…実はさ、親父……うちの店、親父が死んでから客も出前もめっきり減っちまって…」
若旦那「人気の回転寿司が近くにできたせいだって、自分に言い訳してきたけど…
本当は、お客が減った理由は別にあるって解ってた…。
俺の漬け丼が、美味くねぇせいだって…!」
若旦那は悔しそうに顔を歪め、
ノートを握り締める。
若旦那「どうしても親父の味にならなくて…ずっと
"何か"が足りないって、解ってたんだけど……
その"何か"が解らなくて…」
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レーニャン(プロフ) - マグロドン(人食いマグロ)の声は「グロロロロ」です。多分、マ"グロ"にちなんででしょう。 (2022年3月24日 21時) (レス) @page48 id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - らららコッペパンさん» 教えてくださり、ありがとうございます!早速やってみますね! (2022年3月1日 12時) (レス) id: f2bc8e82d6 (このIDを非表示/違反報告)
らららコッペパン - 名前変換をアリにするボタンがあり、この小説の場合「シキ(で合ってますか?)=シキ」みたいにしたらできると思います。暇がある時で構わないのでやってみてください。 (2022年3月1日 10時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 時間の止まったリスさん» コメントありがとうございます!私としても名前変換が出来るようになればもっと楽しんで頂けるかなと思っているのですが、やり方が分からなくて…そこは本当に申し訳ないと思います…それでも面白いと思って頂けてよかったです!これからもどうぞよろしくお願いします♪ (2022年1月25日 15時) (レス) id: f2bc8e82d6 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - めちゃ面白いし、シャドウサイドファンだったので嬉しいです!欲を言うなら名前変換したいですが、作者様の意思が一番ではあります(特に気にしないでいいですよ)が、これからも頑張って欲しいです! (2022年1月25日 9時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ | 作成日時:2021年12月31日 14時