【妖怪ウォッチシャドウサイド】エンマの妹は妖怪探偵団所属 (ページ11)

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第10話ページ11

NOside

ケースケ「な、な、なな…なんだこれぇ！？」

コマさん「ガウッ！」

コマさんは亡霊番長を背中に乗せ、怪魔を翻弄する。

そして怪魔が狼狽えている隙に
亡霊番長はコマさんから飛び降り、怪魔に強烈な
パンチを喰らわせた。

ケースケ「やった！」

怪魔は城田の身体から抜け、城田は元に戻った。
その間にケースケは亡霊番長に近付く。

ケースケ「…亡霊番長、君が誰か分かったよ」

ナツメ「え…？」

ケースケ「どこか懐かしい気がするって思ったんだ。

そのミサンガ…ケンちゃんなんでしょ？」

ケースケ「昔オレを助けてくれた…ケンちゃんなんでしょ」

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NOside

男子達『うわあぁぁ！！』

ケースケ『いてて…』

ケンジ『何だよ、お前は弱虫だな～？』

ケンジは腕をぐるぐると回した後、
ケースケにそう声をかける。

ケースケ『助けてくれて、ありがとう…』

ケンジ『おう！』

その後、ケースケとケンジはブランコに乗っていた。

ケースケ『あいつら、オレばっかりいじめてくるんだ…』

ケンジ『なら…あいつらがまたお前をいじめに来たら、

オレがやっつけてやってもいいぜ？』

ケースケ『本当！？』

ケンジ『おう、その代わり条件がある』

ケースケ『条件？』

ケンジ『降参って言わないことだ』

ケースケ『え…？』

ケースケが戸惑っていると、
ケンジは漕いでいたブランコから飛び降りた。

ケンジ『人間ってさ、オレみたいなでかい身体のヤツもいれば、お前みてぇにちっちぇーのもいる。

腕っぷしが強いとか身体がでかいってのは、どんだけ飯を食ったかの問題だ』

ケンジ『だけどな…本当に強いヤツってのは、

ここが強い人間のことなんだ』

ケンジはそう言うと、胸に拳を当てた。

ケンジ『自分が悪くないって思っているんだったら、最後まで立ち向かうんだ。

お前が本当に強いヤツなら、オレはお前に力を貸すぜ！』

ケースケ『！』

ケンジ『いいか？男は勇気だ！』

ケンジは胸に当てていた拳をケースケに向ける。

ケースケ『ケンジくん…！』

ケンジ『ケンジでいいよ』

ケースケ『うん！男は勇気…だね！』

ケースケはそう言い、自分の小さな拳を当てた。