#episode53-4 ページ35
【JM side】
式場に向かっていると思っていた車は、見慣れたスタジオに到着した。
JH｢あれ、今日はここなんですか｣
ｽﾀｯﾌ｢はい、ここで撮影です｣
てっきり、本格的な教会なんかでやるかと思ってたんだけど...
JK｢どうせTVなんすね、やっぱり｣
｢ちょ、ジョングガ｣
SG｢いいじゃん、移動する手間も省けるし｣
こっちはこっちで夢がないなぁ。
テヒョンア、どういう気持ちだろう。
あんなに楽しそうに過ごしてた日常が、終わるって。
なんならいっそ、本当に付き合っちゃえば...
なんて、無責任なこと言ってられないし。
僕らには僕らの、AにはAの事情があるんだもんね。
そもそもアイドルとは、偶像で、ファンからの崇拝があって存在している。
そんな中に、恋愛なんて要素要らないんだから。
でも...
あんなに幸せそうなテヒョンアを見ちゃったらさ。
分かってるけど、どうしても辛いものがあるね。
RM｢お、テヒョンア｣
TH｢みんな〜！！！！｣
かっこよくタキシードで決めたテヒョンアが、こちらに走ってくる。
JN｢かっこいいな、さすが僕らの弟〜｣
TH｢ちょ、ソクジニヒョン頭わしゃわしゃしないで下さい｣
せっかくかっこよくして貰ったのに、とテヒョンアがひんひんしている。
｢お嫁さんには？もう会った？｣
TH｢まだ。Aの方は、準備けっこうかかるみたいでさ｣
ふるふると首を振りながら、愛おしそうに話すお前を見てるのは苦しくて。
席の方に移動するメンバー達についていこうとするテヒョンの手を、咄嗟に掴んだ。
｢今日、伝えないとチャンスないぞ｣
TH｢...へ？｣
とぼけた顔をしたかと思えば、すぐに四角い口で笑う。
TH｢なんだよ、急に｣
｢急に、って...自分の気持ちもわかんないのかよ｣
テヒョンが目を見開くにつれ、俺の手を掴む力も強くなっていく。
｢伝えないまま、ずっと後悔するのか？たった4文字、それだけだろ｣
TH｢違う、俺の気持ちはそんなんじゃない｣
｢何が違うんだよ｣
ヘラヘラ笑って、また自分の気持ちを無視するお前。
これで何度目だよ...
TH｢別に、そういう感情を持ったことなんか1度もない｣
俺の中で何かが切れる音がして、力任せに叫んでしまった。
.
｢見てるこっちがしんどいんだよ！！！！！｣
沈黙の中で聞こえるのは、俺の荒い息遣いと、テヒョンの歯ぎしりの音だけだった。
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いづも - 数年ぶりに見たら以前読んでいたところよりも更新されていて嬉しくなりました。もうこちらはご覧になられていないかもしれませんが、またどこかでminariちゃんのお話を見れたらいいなあと思っております。minariちゃん大好きです！🫶 (12月4日 23時) (
レス) id: 794292fd01 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - けぃたんさん» ありがとうございます、半年ぶりに更新させて頂きました。正直、このお話の需要（ただでさえ駄作な私の文...）を考えたり色々悩みましたが、自分のやりたいことをするのが一番かな、と思い更新させて頂きました！これからも宜しくお願いいたします＾＾ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 9cb90a34b8 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - はるなさん» テギョンさんのイニシャルがTYなのは存じ上げていたのですが、少女時代のテヨンさん、NCTのテヨンくんなど同じイニシャルの方が増えてしまうので仕方なくこの表記にさせて頂いてます(..)ご指摘ありがとうございます！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 9cb90a34b8 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - 続き読みたいです (2020年1月28日 20時) (レス) id: f3a839ab97 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - テギョンのイニシャルはTYだと思います！ (2019年10月1日 7時) (レス) id: 379ad15752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちゅ。 | 作成日時：2018年3月1日 7時
