#episode49―2 ページ24
今日は、韓国に帰る日。
やっとだ、っていう気持ちと、早いな、って気持ちがごちゃごちゃになって、胸のあたりがモヤモヤする。
｢あ、マネオンニ、飛行機何時でしたっけ｣
ﾏﾈ｢まだ時間あるよ？お土産とか買う？｣
…デフィにお土産、あげなくちゃ、ね。
｢ちょっとだけ、寄りたいところがあるんです｣
ﾏﾈ｢ふーん｣
最終日だけ、運転はマネオンニ。道を案内しながら、だんだんと記憶が蘇ってくる気がした。
｢着きました！！オンニありがとう｣
ﾏﾈ｢すっごい景色。…お墓？｣
｢うん、20分だけください｣
ﾏﾈ｢私は来ないでってことね、わかった｣
物分りのいいオンニ。大好きだ。
｢…あった｣
デフィのアッパのお墓を先に見つけた。
｢デフィのアボニム(お父様)、デフィは上手くやってます。デビューするために頑張ってるんです。沢山成長して、沢山かっこよくなって。今でも泣き虫なのは変わらないですけど、その代わり、たくさんの人の笑顔を生み出してます｣
他にも話したいことは沢山あった。
住職さんが、しゃがんでいた私の肩をとんとん、と優しく叩いたから。
『神崎さん…の娘さんですね』
『あぁ、はい、こんにちは』
微笑むと、アッパのお墓に案内してくれた。
『毎年、来てくださって感謝してらっしゃいますよ、お父様も』
『どうでしょう』
シンプルな墓石に、私が毎年お供えしているお花が置いてある。去年は、青いバラを持ってきていたらしい。忘れてた。
『今年も、お花持ってらっしゃったんですか？』
『はい、今年は、韓国からのお花です』
毎年、日本に来てから買ったものをお供えしていたけど…
なんとなく、韓国のものもあげたくて。
『綺麗なお花ですね、名前は存じ上げませんが』
『私もなんていうお花かはわかんないんです、夜にしか咲かないらしくて』
『ほう…それは楽しみですね
あ、少し待っててください』
住職さんが植木鉢を撫でてから本堂の方へ小走りで駆けていく。
『･･･アッパ。今年も、韓国の冬は冷たかったし、春はやっぱり暖かいみたい』
冷たくて、でもやっばり、暖かくて。
｢安らかにね｣
住職さんが戻ってきた。
『ごめんなさい、はい、こちら』
『えっと･･･手紙ですか』
『お父様から、あなたが成人したら渡してほしい、と預かっておりました』
『ありがとうございます』
『では』
住職さんを見送って、何も書かれていない封筒を開けると。
日本語で書かれた、たった1枚の手紙が入っていた。
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いづも - 数年ぶりに見たら以前読んでいたところよりも更新されていて嬉しくなりました。もうこちらはご覧になられていないかもしれませんが、またどこかでminariちゃんのお話を見れたらいいなあと思っております。minariちゃん大好きです！🫶 (12月4日 23時) (
レス) id: 794292fd01 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - けぃたんさん» ありがとうございます、半年ぶりに更新させて頂きました。正直、このお話の需要（ただでさえ駄作な私の文...）を考えたり色々悩みましたが、自分のやりたいことをするのが一番かな、と思い更新させて頂きました！これからも宜しくお願いいたします＾＾ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 9cb90a34b8 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - はるなさん» テギョンさんのイニシャルがTYなのは存じ上げていたのですが、少女時代のテヨンさん、NCTのテヨンくんなど同じイニシャルの方が増えてしまうので仕方なくこの表記にさせて頂いてます(..)ご指摘ありがとうございます！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 9cb90a34b8 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - 続き読みたいです (2020年1月28日 20時) (レス) id: f3a839ab97 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - テギョンのイニシャルはTYだと思います！ (2019年10月1日 7時) (レス) id: 379ad15752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちゅ。 | 作成日時：2018年3月1日 7時
