お嬢様を辞退します (ページ4)

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ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

ここは中高一貫校だからみんな友達が多い

よしっ、私も友達つくるぞー...

あれっ？友達ってどうやってつくるんだっけ？

あーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私、友達つくったことないからわかんない

あー、どうしよう。とりあえず自分から話しかけたらいいのかな？

優しそうな子にしよ

あっ、あの子優しそう

『こ、こんにちは』

「こんにちは」

『あの私、波野Aって言います』

「私は北山己悠って言います」

「・・・」『・・・』

『あー、えっとー、そのー、友達....になってくれませんか？』

「うん、いいよ。結構ダイレクトなんだね(笑)」

『あんまり話しかけたことないから...』

「・・・」

あれ？引かれちゃった？

引かれた？

引かれちゃったのーーーーー？(泣)

「一緒だ！！」

『え....あー！本当に⁉』

「うん！恥ずかしくて言えなかったんだけど」

引かれてなかったーーーーー

「Aちゃんって呼んでいい？」

『うん！いいよいいよ』

『あっ、でも』

「でも？」

『あだ名で呼んでほしいなーなんて』

「あだ名？アハハハハハハハ」

え？

え？え？え？え？え？え？

「気が早いね、Aちゃん」

『エヘヘ、そう？』

「じゃあどうする？」

『うーん、己悠ちゃんだから、こーちゃん』

「おー。いいね。」

「じゃあ呼び捨てでいいかな？」

「呼び捨てってずうーっと憧れてたんだ！」

『そうなんだ！いいよ～』

「あっ、先生来たよ」

『じゃあバイバイ。またね。』

「うん、またね～」

はぁーついに私にも友達が

でも、初日に出来るって私、天才かも

そのあと先生がいろいろ言ってたけどもう全部上の空

こーちゃんの事で頭がいっぱい

キーンコーンカーンコーン

『こーちゃん』

「A」

『一緒に帰ろ～』

「うん。帰ろ～」

こーちゃんといろいろ話しながら駅についた

「電車？」

『うん。あーでも反対方向だ』

「じゃあバイバイ」

『バイバイ』

明日も会えるかなー？

ふふ。楽しみ