第１８話 夢主side ページ24
「美輝、雪ちゃんが荷物届けてくれたわよ」
「ん…ありがとう」
ベッドで横になっていると、お母さんが荷物を持って部屋に入ってきた。
起き上がって荷物を受け取る。
お母さんの仕事が今日は休みだったらしい。
私のお母さんは喫茶店を営んでいて、そこの店長だ。
お店にはたくさん客が入ってくるため、稼ぎは良い方だ。
そのお店から此処までかなり遠いから帰りが遅い。
私のわがままで家族に迷惑を掛けてしまった…
あまりこういうことはしたくなかったんだけどな。
最近荷物の整理とかで忙しかった。
だから、今日のうちに休んどこ。
明日からちゃんと部活にも出なきゃな…
照美くんや平良くん、世宇子中の皆のためにも勝たなきゃいけないんだ。
彼らは道を誤ってしまった。
平良くんはちゃんといけないことだと分かってくれている。
だから、きっと皆も分かってくれるはずなんだ…
神のアクアに頼っていては、強くなれないことに。
「本当に強いチームは
諦めることを知らないチーム…」
小さい頃、わたしのお爺ちゃんから聞いた言葉。
お爺ちゃんはサッカー観戦が大好きな人なんだ。
だけど、あるチームが試合に向かう途中交通事故を起こした。
そのチームは歩いてでも会場に向かおうとした。
だけど…
会場に一本の電話が掛かってきたことで、そのチームは不戦敗。
お爺ちゃんは、この事件に裏があると言って刑事になったんだっけ。
もう４０年も前の話だけどね…
お爺ちゃんがある男を追っていることを私は最近知った。
影山零治…
世宇子中を変えた男。
私はあの男の事を1から調べてみたんだ。
お爺ちゃんに聞いてみたりもした。
そして、影山零治がサッカーを恨んでいることを知った。
それだけじゃない。
影山零治は円堂守の祖父、円堂大介を恨んでいる。
私は分からないんだよ…
サッカーを恨んでいるはずなのに…
サッカーで円堂大介の孫である円堂守を潰そうとしているあの男が…
本当はサッカーが大好きなんだと思うんだ。
「勝ちたい」
そういう気持ちがあるんじゃないかな？
じゃなかったら、帝国を４０年間無敗にする意味なんて無いし。
私はちょっとだけ、あの男が可哀想だと思う。
同情になっちゃうけど…
あの人は寂しかったんだよ。
少なくとも、私はそう思うよ。
──────────
えー、この度イラスト集を作りました
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未奈(プロフ) - 瑠璃色さん» ありがとうございます！駄作ながらも、頑張って更新するので宜しくお願いします！私も瑠璃色さんとお友達になりたいです！フィディオのお話読んでます！ (2017年7月2日 22時) (
レス) id: 7a797450cd (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色(プロフ) - 超絶駄作者☆の瑠璃色です！(((いきなりなんだよ← この度貴方の作品を読ませていただきました！とても面白いです！頑張って下さい！あわよくば是非お友達に！((( (2017年7月2日 19時) (レス) id: e5ac6d93f6 (このIDを非表示/違反報告)
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