二話 ページ4
ここは森の奥の泉
近くには小さな小屋があり
ここを知るのは少女のみ
人魚はヒレを泉につけ手当をする少女を見守っていた
「これで良し...きついところとかない?」
「ん、ありがとう」
「いい身なりしてる...何処の出?」
「んー、教えられんわ」
人魚は含みのある笑みで少女を見つめる
少女は身なりからして山賊だろうか
「私はA、一人で山賊やってる」
「俺は...ロドリゴや、よろしゅう」
人魚と少女は握手を交わす
突然人魚の表情が曇った
「手、傷だらけやんな」
「山賊って言っても山賊を襲う山賊だから」
「悪いことしたやつ懲らしめるみたいな?」
人魚がそう聞くと少女は頷く
急に少女は立ち上がりその場を離れようとした
しかしその場に崩れ落ちてしまう
「っあ...」
「無理しすぎや、こっちおいで」
足に受けた傷が痛むのだろう
人魚は少女の手から救急箱を奪い取ると
少女に足を出させた
「ざっくりいっとるな」
「これくらい...!」
「強がらんでええよ」
人魚は少女のズボンの裾をめくる
タオルを泉につけ、傷の上に乗せた
その上から手を重ねる
「っ...」
「大丈夫、すぐ終わるから」
少女は痛みから目を伏せた
人魚はじっと手に力を込める
ビリジャンの目が光ると人魚は手を離した
「もうええよ」
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守宮烏(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます^ ^ (2020年6月13日 5時) (レス) id: 1296702c2e (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - 良いですね!可愛いです! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 61d5d81753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:守宮烏 | 作成日時:2020年5月3日 21時