イベリアサンド ページ13
｢あ、お客さんよう来るなぁ｣
｢親分が聞き上手だからですよぉ｣
私はいつもここで愚痴を聞いてもらっている
と言っても内容は...
｢またあのくそツンデレ生徒会長がぁ...｣
｢仕事押し付けられたんやろ？｣
専らどこかの眉毛の話だ
｢困ったやっちゃなぁ｣
｢点数低かっただけでべははははって笑うし...｣
｢はい、いつもの｣
｢ありがとう親分...｣
いつものようにべそべそ泣いていると
珍しくお客さんが入ってきた
｢スペイン元気にしとお？｣
｢げ、ポル...｣
｢誰、ですか｣
急に凄くマイペースそうな人が来た
掴みどころがない
｢今日は可愛いお嬢ちゃん居るんや｣
｢あ、この子に手出したらあかんよ｣
結局私の隣に座ってそっとこっちに寄ってくる
何だこの人の色気...!?隣に居るだけでドキドキ止まんない
グッと 肩を抱き寄せてきた
｢スペインと何話しとったん？｣
｢えっ、あっ、え...｣
｢その子に近づかんといて｣
親分が今まで見た事のないような目でポルトガルさんを睨んでいた
元ヤンって本当だったのか...
｢そんな怖い顔したらこの子怖がるんちゃう？｣
｢ああああ！ごめんな、こいつめんどくさくって...｣
｢大丈夫ですよ｣
カッコつかんから親分サービスしたると私の隣に座る親分
そしてばっと腕を広げた
｢親分の胸に飛び込みぃ！｣
｢ふへ？｣
｢遠慮せんでええから！｣
スキンシップに慣れてない為戸惑ってしまう
すると後ろに体を引かれた
左肩が重い
｢ポル...｣
｢羨ましいやろ？｣
｢アッアッ...｣
バックハグとか聞いてないぞ！
どこの乙女ゲーだ！
｢むー...ギュー｣
親分からも熱烈なハグを受ける
大胸筋って硬いものだと思ってたのにほんのり柔らかい、何故だ
徐々に顔に熱が溜まってくる
顔見なくてもわかる、多分真っ赤
｢なぁ、どっちがええの？｣
｢俺とポル｣
｢｢はよ決めて｣｣
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完全なる思いつきです
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作者名：守宮烏 | 作成日時：2019年11月15日 21時
