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氷の王子 ページ12

気づいたら氷でできた城にいた
手元には氷で作られたパズルがある
そして近くに鳥がいた

「見ない鳥だな...」
「起きたんだ」

目の前には白銀の髪を持つ男の子がいた
鳥もその子の肩に止まっている

「君は誰?」
「ここの王子」

訳が分からない
こいつのどこが王子なのよ

「今失礼な事考えたでしょ」
「別に」
「まぁいいけどさ、名前言える?」
「当たり前でしょ?えっと...」

あれ、なんだっけ
私の名前...なんだったんだろ
というか、名前って...

「何?」
「覚えてないんだ」
「なんか、わかんない」
「ふぅん...」

そいつはしばらく考えると氷のパズルを拾った

「これ、君の記憶」
「どういうことよ」
「君の記憶抜き取ってこれに入れた」

彼はパズルを床に置くと粉々に砕いた
頭がガンガンする

「君は誰?名前は何?何しに来たの?」
「わか...んない...」
「これで君は...」

そこまで言ったのは聞こえたが
もう思い出すことも出来ない









目の前にあるのは...氷の鎖だけ








「ズット、ココニイヨウヨA」

イベリアサンド→←服にまみれるポルさん



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作者名:守宮烏 | 作成日時:2019年11月15日 21時

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