第１０２話 ページ22
Aside
向こうでは竜斗が戦っている。
こっちの部屋は植物に覆われた温室のようなところだった。
二人の先輩は魔法を操り、私たちの攻撃を“防いでいく” 。
二人とも攻撃はしてこない。ただ、守るだけ。
向こうの部屋での風の音が止む。
それが合図だったかのように二人とも防御をやめる。
大地「…そろそろ、風夏もやることはやってくれるかな？」
冬馬「やること…ですか？」
冬馬が手を止める。
美桜や菜乃花先輩の方でも何やら話し込んでいる。
大地「…まず、謝っておくよ。こんな手荒な方法を使ってごめん。こうでもしないとあいつらを騙せなかったんだよ。」
騙す？あいつらを？
大地先輩は一体何が言いたいのだろう。
A「…先輩？」
大地「きっと詳細は風夏から竜斗に話してあると思うけど、僕から伝えるのは…うーん、協力させてほしい、ってところかな。」
冬馬「協力って…どういうことですか？」
大地「僕らはチャームストーンの力を使っていない。そこからの延長で僕らは前の状態の学園の方が好き。僕らも前のような学園に戻したいんだもん。」
そこに一足先に話を終えた菜乃花先輩がやって来た。
菜乃花「それに、あなた方が思っておられるよりもそう考えている人は多いですよ。」
お二人とものその言葉に嘘はないようだ。
誠「えっと…じゃあ、よろしくお願いいたします？」
大地「おう、よろしくな。」
と言うと、大地先輩は風夏先輩のところへと向かった。
私たちは顔を見合わせたあと、ついていくことにした。
そして、少し遅れて菜乃花先輩もやって来た。
風夏「うんうん、これでみんな揃ったね！あとはルナちゃん達だけかな？」
竜斗「…そうですね。でも、ここまで来るのって大変なのでは？」
と、竜斗が言うと私たちの下にある床に魔方陣が浮かび上がった。
どうやら転送魔法のようだ。
そして、私たちは気がつくと洞窟の前まで来ていた。
それと同じくしてルナ達が洞窟から出てきた。
海音「……先輩方はご無事だったんですね」
菜乃花「まあ、演技してたらどうにかなりましたからね。と言う玉岡さんだって…被害は少ないのでは？」
海音「まあ、一応は、といったところです。」
と言った話や他愛もない雑談をしているといつの間にか日が暮れていた。
流石にこれ以上外へいるのは防犯上よろしくない。
といった訳でお開きということになった。
風夏先輩の達がいると心強いなぁ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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柊沢花月(プロフ) - すみません、今まで見るだけにさせていただいておりましたがサーバーが重くなったら困るのでこの続きは【http://id52.fm-p.jp/623/TRPGyarou/】の方で言っていただいてもよろしいでしょうか？即席というところを用意いたしましたので。 (2017年5月7日 11時) (
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作者名：柊沢花月 | 作者ホームページ：http://id42.fm-p.jp/436/kagetu331/
作成日時：2016年10月25日 7時
