第81話 ページ1
竜斗side
相談できることといっても出来るわけがない。
そう簡単に出来ることなら隠しているわけがない。
みんな、みんな知らないこと。
僕は、僕自身は知っているけど知らない。
この戦いの意味を、起こるはずのなかったあの事件を、そして、僕ではなく“自分”のこと。
知りたくはなかった自分のこと。
いつかは知るべき定めだったのだと言い聞かせてもやはり受け入れられない現実。
あの頃に戻りたい。
まだ何も自分のことについて知らなかったあの頃に。
幼かったあの頃に。
けれど、そんなこと出来るわけがない。
過去にも未来にもいけないのだから。
未来は変えることができるけれど過去は変えられない。
僕が自分のことを知ってしまったという過去も、両親が事故にあったという過去も、なにもかも。
そんなことを考えながらトボトボ歩いているといつの間にかさとりと海音が剣の練習をしていた辺りに着いた。
そこには、二人が練習していた頃にはなかったとても大きな魔法陣があった。
優希「……なにこれ……」
さとり「こんなのあったっけ……」
驚くのも無理はない。
この陣からは強い魔力を感じるし、そもそももう一度来たらこんな魔法陣が出来ていたなんてことがあったら誰だってびっくりするだろう。
ルナ「すごい…これはもしかして転送の魔法陣かな?」
絶対に僕はこの魔法陣の上にのってはならない。
あいつに言われたから。
僕が確実に帰ってくることが出来るのかというところで確信がないから。
魔力が不安定な僕は帰って来ることができても無事じゃないと思う。
必ず何か影響を受けていると思う。
さとり「行ってみる?」
優希「そうだね、行ってみようか。」
みんなは行けても僕は行けない。
どうにかして逃げるか、それか、僕は無理だと言うか……
どっちの選択肢をとるのがいいだろうか。
ルナ「ほら、竜斗も海音も行くよ!」
海音はルナについていく。
僕は立ち止まったまま。
さとり「竜斗?」
言わなくちゃならないのか……
僕は行くことができないというのを。
竜斗「僕は……」
その次の言葉を出そうとした瞬間、四人はどこかへと転送されていった。
これで一件落着……なのかな?
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柊沢花月(プロフ) - すみません、今まで見るだけにさせていただいておりましたがサーバーが重くなったら困るのでこの続きは【http://id52.fm-p.jp/623/TRPGyarou/】の方で言っていただいてもよろしいでしょうか?即席というところを用意いたしましたので。 (2017年5月7日 11時) (レス) id: aaf9023767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊沢花月 | 作者ホームページ:http://id42.fm-p.jp/436/kagetu331/
作成日時:2016年10月25日 7時