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返事 ページ9

モトキ君とのお出かけは本当に楽しかった。ご飯も美味しかったし、可愛い雑貨屋さんも見れたし、モトキ君がネックレスを買ってくれた。うん、これは一生大事にしよう。


早速貰ったネックレスをモトキ君が付けてくれた。今までこういうアクセサリーってしてこなかったからドキドキしちゃう。似合ってるかな。大丈夫かな。



[似合うよ]



こういう時、どう反応すればいいのか分からない。すぐありがとうと手話をしたいのに手が動かなくてつい俯いてしまった。すぐ俯いちゃう癖どうにかしたいな…。


ありがとうって言わなきゃ。例えお世辞だったとしても、モトキ君が似合うって言ってくれたんだから。無理矢理手を動かしてありがとうと伝えた。


そしたらモトキ君は嬉しそうに笑ってくれた。何で君がそんな嬉しそうなの?立ち上がって、私に手を差し出した。その口は行こっか、と動く。この差し出された手を取っても大丈夫だろうか。


周りに人がいない事を確認してからその手を取った。温かくて、大きい手。私の好きな手。今凄い恋人みたいだなぁ、なんて。モトキ君、勝手に恋人気分に浸ってごめんね。今だけ、こうさせて。







午後6時過ぎ。もうすぐモトキ君とのお出かけも終わってしまう。だっていつもの公園に戻ってきたんだもの。またこうやって一緒に出かけられるかなぁ。


疲れてない?って最後の最後まで私の事を気にかけてくれてる優しいモトキ君が好き。大好きな君と一日過ごせて疲れる訳ないじゃない。 とは、言えないけれど。


お別れするの寂しいなぁって思ってるとモトキ君に両手を包み込まれた。え、何…?慌ててモトキ君を見ると真っ直ぐに私を見つめていた。



「好きだよ」



彼の声は私には届かないから何と言っているのか分からない。でも…今の口の動きは確かに、好きだよ、と動いた。


好き?モトキ君が?私を?好きって、私がモトキ君に抱いている気持ちと同じ意味の好き?


思考が停止しているとモトキ君が手を離してびっくりさせてごめんって手話をした。確かにびっくりしたけど、違うのモトキ君。びっくりしたのは、本当に君も私と同じ気持ちだって知ったからだよ。


伝えなきゃ。私も好きだよって。君が伝えてくれた気持ちに返事をしなきゃ…!急いでスケッチブックを出して自分の気持ちを書き込む。私の気持ちを知って。



《私もモトキ君のことが好きです》



モトキ君、私もね、モトキ君の事が好きなんだ。多分、出逢った時から。大好きなの。

現実→←限界



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(プロフ) - mikaさん» そういうコメントくださると本当嬉しいです、ありがとうございます。私の作品が誰かの需要になってるんだと思うだけで頑張れます。でも最近更新ペース遅くなってすみません…。 (2019年11月12日 0時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 尊い... (2019年11月11日 8時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)
mika - 更新されないと思ってたら移行してた笑 (2019年11月6日 16時) (レス) id: 590e6520a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年10月30日 0時

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