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控え室でマサイくんと話してると準備か全部整ったらしい。
スタッフさんがマサイくんを呼びに来た。
私はお父さんと入場するから出番はもう少し先。
マサイ「じゃあ後でな」
「うん」
マサイくんと入れ替わるようにお父さんが控え室に入ってきた。
お父さんは私を見ると目を見開いた。
どこか変かな!?
「どうしたの?」
父「あ……いや、Aがあまりにもお母さんと似てたから」
「お母さんと?」
父「あぁ、そっくりだ。お母さんが着たウェディングドレスも似た形でな……似合ってるよ」
「ありがとう。ねぇ、お母さんと私どっちがドレス似合ってる?」
父「俺には選べんなぁ。同じくらい似合ってるから」
お父さん泣きそう。
やっぱり娘が結婚するの寂しいのかな。
父「お母さんの写真は暦に持ってもらってる。久しぶりに家族全員揃うな」
「うん。お母さん天国で見ててくれてるかな」
父「見てるさ。大事な娘の結婚式だから」
そっか、そうだよね。
本当はその目でウェディングドレス姿見てほしかったけどそれは叶わないからさ、そっちで見ててね、お母さん。
私とお父さんの入場の出番になった。
緊張する。
こんなに緊張したのは……結婚の報告の動画を投稿した時以来だ。
この扉の先にマサイくんも、メンバーの皆も、エレンも、隆くんも、招待した人達皆いる。
スタッフ「それでは扉を開けさせていただきます」
行こう、大好きな彼の元へ。
スタッフさんが開いたドアの向こうへと、お父さんと共に歩き出した。
教会中の視線を浴びながらゆっくりゆっくり進んでいく。
前を向くと既に泣いてるエレンとンダホくんとザカオくんが目に入った。
あ、隆くんも泣きそう。
皆泣くの早いんだから、もう。
でも嬉しいなぁ。
だってそれくらい私とマサイくんの結婚を喜んでくれてるってことでしょ?
バージンロードを歩ききった時、お父さんが小声でマサイくんに話しかけた。
父「マサイくん、Aのこと、よろしくね」
マサイ「!……はい」
お父さんは微笑んで私を送り出してくれた。
泣くのは披露宴の時って決めてるから何とか耐えた。
式は滞りなく進んで、誓約も指輪交換も結婚証明書の署名も終わった。
次はいよいよ誓いのキス。
ベールを上げてくれたマサイくんと目が合った。
マサイ「幸せになろうな」
「うん」
幸せを感じながらの誓いのキスはこの先一生忘れることはない。
マサイくん、大好きだよ。
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ゆりりん(プロフ) - 終わるんですか〜(涙)この作品大好きでした〜!(涙) (2019年10月26日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
www - 夫婦ね〜いいね〜(私は違うけど・・・) (2019年10月26日 20時) (レス) id: c017dbb3ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - きゅんきゅんします〜! (2019年10月24日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - フラグがたったってことは…?!笑これからも楽しみにしています(´∀`) (2019年10月22日 10時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
www - 最近いいね!w (2019年10月16日 16時) (レス) id: c017dbb3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀧 | 作成日時:2019年9月1日 0時