233.恋人達の攻防 ページ38
「助かった？」
マサイ「清水さんとは確かに高2高3で一緒のクラスだったけど、その2年間で話したのなんて数回だし、親しかった訳でもなかったから」
「へぇ」
マサイ「だからさっき凄い親しげに話しかけてきたのびっくりした」
「……マサイくんが有名なYouTuberになったからじゃない？」
マサイ「かなぁ」
こう言っちゃ彼女に悪いけど、理由としてはそうとしか考えられない。
それに、彼女と別れてから妙に視線を感じるんだよなぁ。
マサイくんは気付いてなさそうだけど。
「あ」
マサイ「ん？」
「買い忘れた物思い出した」
マサイ「何？」
「ヨーグルト買おうと思ってたの。ちょっと戻ることになるけどコンビニ行っていい？」
マサイ「いいよ」
マンションに向かって歩いてた道を180度方向転換して来た道を戻る。
コンビニ寄って適当にヨーグルトを買って、たまにはいつもと違う道で帰りたいって言ってわざと遠回りをした。
マサイくんはその行動の本当の意味に気付いてないけど、それでいい。
さて、これからどうするべきか。
何も起きなければそれが1番いいんだけど。
下手に事を大きくしたくはないし、私だけで解決できるならそうしたい。
マサイ「……A？」
「…………えっ、何？」
マサイ「呼んだのに返事なかったから。考えごと？」
「あー、うん。ごめん」
マサイくんの顔が目の前に現れて我に返った。
いかんいかん、考え込むと周りが見えなくなるの悪い癖だ。
「何だった？」
マサイ「いや、ただ呼びたかっただけ」
「何それw」
マサイ「いいじゃん、俺A呼んで返事してくれるの好きなんだよ」
「初めて聞いた」
マサイ「初めて言ったからな」
「ちなみに何で？」
マサイ「……内緒」
「気になる！教えて！」
マサイ「やだ。絶対A笑うもん」
「笑わないから！」
マサイ「そう言って笑わない奴いないから嫌だ」
「聞かなきゃ笑うか笑わないかなんて分かんないじゃん」
マサイ「それでもAは笑うからダメ」
「何その根拠」
マサイ「今までの経験？」
「何で疑問文なの。教えてよ〜」
マサイ「これだけはAのお願いでもダメ〜」
結局、かなり粘ったけどマサイくんは私を呼ぶのが好きな理由を教えてくれなかった。
凄い気になる。
そしてマンションに入る直前、後ろを振り返っても視線は感じない。
マサイ「A？どうした？」
「ううん、何もないよ」
これから、何も起きませんように。
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ハルキ(プロフ) - 完結お疲れ様です。キュンキュンしながら拝見させて頂きました。番外編も楽しみにしております！ (2019年9月2日 7時) (
レス) id: 08df1f4a97 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しみにしてました(´∀`)番外編が出ると聞いて心の中で勝手に舞い上がっております笑楽しみにしてますね！これからも投稿頑張ってください！ (2019年9月1日 0時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - kisekinosdiさん» ありがとうございます！番外編楽しみにしててください！元カレの話書かせていただきます(*^^*) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» 実際こんなプロポーズされたら泣きますよね〜、分かります…！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆーひさん» 自分でも書いてて興奮してました笑 (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月13日 0時
