219.だから愛おしいのだ ページ24
繋いだ手を離さないで片手で仕事するの意外とキツい……。
でも手離したらマサイくん起きちゃいそうだしな。
我慢しよ。
キーボードを打つ音とマサイくんが咳き込む音しかしない静かな部屋に私のスマホの着信音が鳴り響いた。
ちょっ、マサイくん起きる！！
慌ててたから表示も見ずに出た。
「も、もしもし！？」
『Hello, Minami?(もしもし、ミナミ？)』
「ん？」
聞こえてきたのは英語。
表示を改めて見ると本社にいるアメリカ人の社員だった。
『Is it okay to talk now?(今話しても大丈夫？)』
「Ah…well, okay(あー…まあ、大丈夫)」
彼氏が風邪引いて今隣で寝込んでるから小声になるって言ったらエレンから聞いたって。
延期させた会議で話すはずだったことでどうしても今伝えなければいけないことがあったから電話してきたらしかった。
まあ私1人の都合で会議延期させちゃったし、全然聞くよ。
『About adoption…(採用のことで…)』
「Is there anything wrong?(何か問題でもあるの？)」
『After all the opinion came out whether it would be better to hire new graduates(やっぱり新卒も雇った方がいいんじゃないかって意見が出たの)』
「Hmmm…(うーん…)」
彼女は本社がアメリカにあった頃からの人事部のリーダー。
採用に関しては今まで彼女に任せてたんだけど……。
「May I ask you the reason?(理由聞いてもいい？)」
『Actually……────(実は……────)』
彼女と話してると左手が軽く引かれた。
反射的にそっちを見ると目を開けたマサイくんが。
うわっ、起こしちゃった！？
そんな大きい声で話してたつもりはなかったんだけど……！！
「Sorry for the wait a minute!(ごめんちょっと待って！)」
『Huh?(え？)』
ちゃんと保留にしてからマサイくんに向き直った。
「ごめん！起こした、よね……？」
マサイ「熱くて起きただけだよ。俺の方こそごめ゛ん」
「え？」
マサイ「俺が寝てからもそばにいてって言ったから、ずっとそばにいてくれたんだろ？」
「まあ、そうだけど……」
マサイ「俺がそんなこと言わなかったらさ、そんな小声で電話させずに済んだから゛、ごめん」
……マサイくんが風邪引いてなかったら私今絶対抱き着いてキスしてたよ。←
だって、ねぇ！？←
マサイ「だから電話、リビングでしてきていいよ」
「……電話終わったら速攻帰ってくるから！」
マサイ「えっ」
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ハルキ(プロフ) - 完結お疲れ様です。キュンキュンしながら拝見させて頂きました。番外編も楽しみにしております！ (2019年9月2日 7時) (
レス) id: 08df1f4a97 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しみにしてました(´∀`)番外編が出ると聞いて心の中で勝手に舞い上がっております笑楽しみにしてますね！これからも投稿頑張ってください！ (2019年9月1日 0時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - kisekinosdiさん» ありがとうございます！番外編楽しみにしててください！元カレの話書かせていただきます(*^^*) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» 実際こんなプロポーズされたら泣きますよね〜、分かります…！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆーひさん» 自分でも書いてて興奮してました笑 (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月13日 0時
