207.隠れかまってちゃん ページ12
マサイside
珍しくAと俺の休日が重なり、なおかつ撮影がない日。
だから今日は家で存分にイチャイチャできると思ってた。
思ってた、のに……。
「Machen Sie also ein Team über diese Angelegenheit……────(だからその案件についてはチームを作って……────)」
Aに仕事の電話がかかってきてかれこれ1時間は過ぎてる。
途中から英語じゃない言語で話し始めたし。
何言ってるのかさっぱり分からん。
まあ英語でも何言ってるのか分からないんだけどさ。
マサイ「……Aー」
名前を呼んでも背中をツンツン突いてもジェスチャーでちょっと待っててってやるだけで俺の方を見向きもしない。
いいし、こうなったら拗ねてやる!←
我ながら子供っぽいとは思うけど、Aが俺を放ったらかしにするのが悪い!
……ふて寝しよ。←
リビングから俺の部屋に移動してベッドに横になった。
マサイ「……あーあ」
久しぶりに2人っきりでゆっくりできると思ったのに。
Aの仕事の大変さとかは分かってるよ。
でもさぁ……あーもう!
休みの日くらい俺のこと優先してくれてもいいじゃんとか思った俺は最低だ。
嫌な奴だなぁ、俺。
マサイ「……A」
ベッドに横になってたら眠くなってきて、気が付いたら目を閉じていた。
体を揺さぶられる感覚がして目を開けた。
そこには眉を下げた困り顔のAがいた。
「ごめんね」
開口一番、Aが発した言葉は謝罪の言葉。
何で?
「せっかくの2人の休みが重なったのにずっと仕事の電話してて」
多分Aには俺が拗ねてふて寝したことがバレてる。
俺超ダサくね?
「だから今からいっぱいイチャイチャしよ」
マサイ「……俺の方こそごめん」
「?何でマサイくんが謝るの?」
マサイ「だって……Aが構ってくれないからってふて寝してたから」
「……マサイくんって割とかまってちゃんだよね」
クスクス笑うAを引き寄せて抱き締めた。
俺はまだベッドの上に寝転がってるからAは俺の上に乗っかってる感じ。
マサイ「いいよ別にかまってちゃんでも。Aだけだし」
「寂しがり屋でかまってちゃんのマサイくんを知ってるのは私だけ?」
マサイ「うん、Aだけ」
「んふふ、そっか」
なんて、嬉しそうに笑うもんだから何か今までのことどうでもよくなってAを抱き締める腕に力を込めた。
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ハルキ(プロフ) - 完結お疲れ様です。キュンキュンしながら拝見させて頂きました。番外編も楽しみにしております! (2019年9月2日 7時) (レス) id: 08df1f4a97 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - お疲れ様でした!いつも楽しみにしてました(´∀`)番外編が出ると聞いて心の中で勝手に舞い上がっております笑楽しみにしてますね!これからも投稿頑張ってください! (2019年9月1日 0時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - kisekinosdiさん» ありがとうございます!番外編楽しみにしててください!元カレの話書かせていただきます(*^^*) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» 実際こんなプロポーズされたら泣きますよね〜、分かります…! (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆーひさん» 自分でも書いてて興奮してました笑 (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀧 | 作成日時:2019年7月13日 0時