197.お味はいかが？ ページ2
さて、何か今このタイミングで渡したら機嫌を直すためって思われそうだけど……。
「ねぇマサイくん、今日が何の日か知ってる？」
マサイ「今日？2月14日……あ、バレンタイン」
そう、今日は2月14日。
言わずと知れたバレンタインデー。
もちろん私も用意してある。
「マサイくんのためにチョコ作ったの。いる？」
マサイ「いる！え、超嬉しい！」
「ちょっと待ってて」
家に帰ってから見つからないようにこっそりと冷蔵庫の奥に隠してた。
ラッピングした箱を冷蔵庫から取ってきてマサイくんに差し出す。
「ハッピーバレンタイン。食べて」
マサイ「凄ぇ嬉しい！……けど、いつ作ったの？」
「今日だよ。エレンの家のキッチンを借りて、エレンに教えてもらいながらね。エレンあの子、昔からお菓子作り凄い得意でプロ並みの腕前なんだけど、そのエレンからお墨付きをもらったから食べれる物にはなってる、はず」
エレンに余った欠片を試食してもらって美味しいって言ってもらったけど……。
それがマサイくんの口に合うかどうかは分からない。
今になって不安になってきた。
マサイ「何でそんな自信なくなってきてんの？」
「割と難しいやつ挑戦して何回も失敗したからさ……」
マサイ「……へぇ」
開けていい？と聞いてきたマサイくんに頷く。
目の前で開けられるのはちょっと緊張する。
でもマサイくんの反応も気になる……。
ローソファーの隣で丁寧にラッピングを解いていくマサイくん。
そっと箱の蓋を開けて出てきたものに彼は目を丸くした。
マサイ「チョコレートケーキ？」
「うん。オペラって名前のチョコレートケーキ」
マサイ「美味そう。早速食べていい？」
「どうぞ」
ケーキと一緒に持ってきたフォークを渡すとすぐにケーキにフォークを入れた。
中は……大丈夫、多分できてる。
一口食べたマサイくんをじっと見つめてると途端に笑い出した。
マサイ「見すぎだからwww」
「え、あ、ごめん」
マサイ「そんな気にしなくても、めっちゃ美味いよ」
「本当？」
マサイ「本当だって」
よかった。
ほっと息をつくとマサイくんはニマニマと笑う。
え、何その笑い。
マサイ「例え不味くてもさ」
「ん？」
マサイ「Aが俺のために作ってくれたってだけで充分だよ」
「えっ」
マサイ「Aの愛が込もってるから」
何でそう、恥ずかしいことをスラスラ言えるの……！
確かに愛は込めたけれども！
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ハルキ(プロフ) - 完結お疲れ様です。キュンキュンしながら拝見させて頂きました。番外編も楽しみにしております！ (2019年9月2日 7時) (
レス) id: 08df1f4a97 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しみにしてました(´∀`)番外編が出ると聞いて心の中で勝手に舞い上がっております笑楽しみにしてますね！これからも投稿頑張ってください！ (2019年9月1日 0時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - kisekinosdiさん» ありがとうございます！番外編楽しみにしててください！元カレの話書かせていただきます(*^^*) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» 実際こんなプロポーズされたら泣きますよね〜、分かります…！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆーひさん» 自分でも書いてて興奮してました笑 (2019年8月31日 20時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月13日 0時
