4本の薔薇 IV【Fischer’s】

182.マサイ、弄られる ページ36

マサイside



────1月1日。

つまり今日はAの誕生日。

まあ当の本人はこの場にいないけど。

ももクロさんのライブが終わって、ザカを除いたメンバーは恒例の鍋をやるためにンダホ実家にやってきた。

ンダホ実家に来た時点で1月1日になってから2時間は余裕で過ぎてた。

今日が誕生日であるAがいるニューヨークはまだ12月31日。

電話になるけど、向こうが0時になった瞬間に祝うつもりではいる。

カメラを回しながらのメンバーと食べる鍋は楽しいはずなのに心の底から楽しめない。

その理由が誰よりも一緒に過ごしたかった人が今隣にいないからなのは自覚している。



シルク「そういえば皆さん覚えてます？今日がリズハの誕生日なの」

ンダホ「そうだよ！1月1日はリズハちゃんの誕生日！！」

モトキ「メンバーの中で1番覚えやすいよね」

マサイ「周りにも1月1日生まれなのリズハしかいないしなぁ」

ダーマ「まあ誕生日の本人ここにいねぇけどな」

ぺけたん「リズハがいるニューヨークはまだ12月31日だもんね」

シルク「視聴者の皆さんでTwitterやってる方いたらお祝いのメッセージでも送っておいてください。あいつ喜ぶと思うんで」

ンダホ「よろしくお願いしまーす！」

マサイ「よろしくお願いします」



カメラに向かって軽く会釈した。

俺が直接1番に祝いたいけど。

Aが帰ってきたらおかえりの次に誕生日おめでとうって言うつもりでいるんだ。

やっぱり電話越しじゃなくて直接、顔を見て言いたい。



ぺけたん「何かマサイ口数少なくない？」

マサイ「え？」

ダーマ「言ってやるなよ。会えなくて寂しくて愛しの彼女のこと考えてんだから、多分」←

ンダホ「多分なのねw」

モトキ「いやでも絶対そうだよwww」

シルク「何で言うんだよ！w俺気付いてたけどわざと黙ってたのにwww」



……やっぱり隠せねぇもんだなぁ。

そんなに顔か態度に出てんのか？

うわ、恥ずかし。



ンダホ「ほらマサイ拗ねちゃったwww」

マサイ「だーもう！お前らうっせぇよ！！」

ダーマ「拗ねたり怒ったり忙しいやつだなお前は」

シルク「情緒不安定なんだろ？」

ぺけたん「愛しの彼女に会えなくて？」

モトキ「寂しくて？」

シルク「うん」



もうやだこいつら！！

しかも何でシルクが肯定すんだよ！！

確かに合ってはいるけど！！！←

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