165.夢のような ページ19
ドッキリの次の日、つまり新居に引っ越す日。
搬出、搬入が全て終わった頃にはもう夕方だった。
これからまたダンボールを開けて片付けなきゃいけないと思うとやる気が出ない。
「引っ越しってさぁ、ダンボールに荷物詰める時は割と楽しいけど、それをいざ片付けるってなった時何でこんなやる気出ないのかな」
マサイ「気持ちは分かるけど…今日使うやつでまとめたダンボールは開けなきゃ」
「そうねー」
マサイ「とりあえずそれぞれの部屋でやるか」
「うん。終わったらどっか食べに行こ。今日はご飯作るの面倒だし」
マサイ「だな」
私の寝室となる部屋に向かおうとすると後ろから腕を取られて進めなくなった。
私を止めた犯人は今日から一緒に暮らす彼しかいない。
「なぁに？」
マサイ「ん」
「……ギュッてしたいの？」
マサイ「……したいです」
両手を広げるマサイくん。
ちょっとだけ顔を赤くしながらも待ってる姿を見て愛おしさが込み上げてきた。
だから、その腕の中に飛び込んだ。
背中に腕が回されたから私も彼の背中に腕を回す。
「今日から、よろしくね」
マサイ「うん、よろしく。本当に、夢みたいだ」
「夢って…大袈裟じゃない？」
マサイ「そんなことない。だってまさか、中学の頃ずっと憧れてた子と恋人になって、同棲することになったなんて……未だに夢みたいな気持ちなんだよ」
そう、言葉にされると私と彼の想いの差を感じる。
だって、私がマサイくんを認識すらしていなかった頃からマサイくんは私のことを好きだったらしいから。
「夢じゃないよ。私がマサイくんを好きなのも、付き合ってるのも、同棲することも、全部現実。こんなにマサイくんのことが好きなのに、伝わってないの？」
わざと頬を膨らませて不機嫌ですアピールをすればマサイくんは見て分かるくらいオロオロする。
顔に出さないように笑いを耐えていると抱き締める腕に力が入った。
マサイ「そういう訳じゃなくて……Aが知ってるか知らないけど、コメント欄で俺とAがくっついてたり笑ってるとさ、“マサイがリズハに釣り合ってない”って書かれることもあるし、俺自身そう感じるところもあるというか……本当に俺何かでいいのか、みたいな。そんな気持ちも含めて夢みたいだってこと、です……」
どんどん声が小さくなっていったけど、抱き締められてるから声は届いた。
「私はね、マサイくんじゃなきゃダメなの」
それが伝わればいいや。
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www - やっぱいいねー (2019年7月6日 21時) (
レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» 昨日モトキメインの小説作りました！よかったら読んでみてください！(*^^*) (2019年7月2日 19時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - モトキメインの小説出来たら教えてくださいね！ (2019年7月2日 17時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ムルセンさん» 私もその動画観ました！イケメンですよね(//∇//) (2019年7月1日 17時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ムルセン(プロフ) - さっき笑ってはいけないマサイ観てたんですけどね。やっぱイケメンだなって思ったんですね。 (2019年7月1日 13時) (レス) id: 70acea0c88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年6月19日 0時
