10.まだ分からない ページ11
マサイside
まあそんなことを言えるはずもなく。
俺何かが彼女みたいな人には釣り合わないと、ありきたりなことを言って誤魔化した。
シルク「俺はそんなことないと思うけどな」
モトキ「Aちゃんのこと諦めちゃうの?」
マサイ「……どうしたいんだろうな」
自分でもよく分かっていない。
だって、会えると思ってなかったから。
俺はどうしたいんだろう。
まだ彼女と会えたことを飲み込めていない。
シルク「とりあえずさ、あいつ彼氏いないみたいだし、諦めるには早いだろ」
モトキ「うん、俺達も協力するし」
シルク「まさかお前がAのこと中学から好きだったなんて思わなかったけどな!いいじゃん、一途で」
マサイ「…ただ忘れられなかっただけだぞ」
シルク「それが一途って言うんだよ!w」
シルクに肩を軽く叩かれた。
応援してるよ、とモトキにも肩を叩かれる。
モトキ「せっかく再会したんだし、アタックしてかなきゃね」
マサイ「いや、そこまでしなくても…」
シルク「もー、何でそんな弱気なんだよ!おら、シャキッとしろ!」
マサイ「いてっ!」
今度は強めにバシッと背中を叩かれた。
シルクを睨むように見ると、柔らかい目で俺を見ていた。
シルク「そんなに想ってたんだから、自分の想ってること全部伝えればAにも届くって」
マサイ「その自信はどっからくるんだよ…」
シルク「いや、ただの勘」←
マサイ「勘かよ!w」
シルク「そーそー、そうやっていつもみたいに笑えばいいよ、お前」
モトキ「あー、うん、Aちゃんがいる時、凄い表情硬かったよ」
シルク「そんな変に緊張すんなよ、同級生なんだから」
モトキ「まあマサイにとってはずっと好きだった人だけどね」
シルク「とにかくいつも通りでいろよ、そうしないと気付かれるかもしんねぇし」
モトキ「Aちゃん、そういうことに鋭そうだもんね」
まだ想いを伝えるつもりはないけど、確かに気付かれたら大変だ。
とは言っても、いつも通りに振る舞える気は全くしない。
次、いつ彼女に会えるかな。
その時は、せめてLINEくらいは交換したい。
彼女が目の前にいない方が緊張せず話せるかも、なんて。
俺はこんなチキン野郎だったかと溜め息を吐いて、クッションに深く座り直した。
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瀧(プロフ) - ひよこさん» 早速読んでくれたんですか!ありがとうございます!!ひよこさんも一緒に頑張りましょうね!またリクさせていただくかも…笑 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - え、すごくこの小説好きです!こんな素晴らしい人が私の小説にリクくれたなんて…いまだに信じられませぬ…!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年5月26日 23時) (レス) id: 9245ebb64d (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - Ms.ringoさん» コメントありがとうございます!好きだと言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです!(//∇//) (2019年5月18日 17時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
Ms.ringo - 面白いしマサイは可愛いしで最高!今までの中で一番好きな小説です!更新頑張ってください! (2019年5月18日 15時) (レス) id: 740cf9a05d (このIDを非表示/違反報告)
www - いいですね!本当におもしろいwマサイかわいいです (2019年5月12日 9時) (レス) id: b4de02aaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀧 | 作成日時:2019年5月1日 17時