第213話 ページ23
サンジがAの肩から顔を離すと、目が赤くなっていた。
「ごめんねAちゃん……ほんと、情けねェなァ……」
「ううん、そんな事ないよ。泣いたのはお互い様だから」
「……そっか」
サンジは笑うAの頬に手を伸ばして、触れた。
親指でそっと火傷の痕を撫でる。
「……前髪、切ったんだね」
「うん、隠す必要がなくなったから」
「隠す必要？」
「私、この目が嫌いだった。でもサンジさんとか……ドフラミンゴさんとかに、その…綺麗って言ってもらえて嬉しくて……」
「……」
「私の好きな人達に嫌われなければそれでいいんだって気付いたから、知らない人とかに化け物って言われてもいいの。堂々と、ありのままの自分でいればいいって、ドフラミンゴさんに教えてもらったんだ」
「………ドフラミンゴの事、好きなの？」
「私に戦い方とか教えてくれたし…本当のお父さんの様な人だったけど、私はサンジさんの方が好きだよ」
「…へへ、そっか。おれもAちゃんの事好きだよ」
「！！……ぁ、ありがとう…」
サンジに面と向かって好きだと言われ、その気でないのは分かってるが嬉しかった。
はにかめば、サンジは突然Aを抱き上げる。
「わっ…！」
「Aちゃんは可愛いなァ」
「っ！さ、サンジ、さん…！下ろして……！」
「まだダメー」
ぎゅぅ、とAを抱き締めれば最初こそジタバタと暴れていたが、次第に大人しくなった。
Aもまた、サンジの首に抱きつく。
「お？」
「へへ、私も」
サンジから抱き締めてきたのだから、少しくらい甘えてもいいだろう。
そう考えてAはサンジに抱きついた。
「Aちゃん」
「うん？」
「おれのために、ここまで来てくれてありがとう」
「……うん！」
2人の笑い声が、重なる。
今度こそ本当に、2人は再会できたのだった。
実は下から順にチョッパー、キャロット、ナミ、ルフィ、ペドロ、ブルックがトーテムポールの様に顔だけ出してAとサンジを見守っていた。
「しっしっしっ！Aとサンジ、仲直りできたな！」
「2人共嬉しそうだなー！」
「本当、よかったねA…！」
「ヨホホホ、楽しそうですねェ」
「サンジはAの前だとああなるのか…」
「何かサンジ別人みたい！」
「サンジはAの前だといつもあんな感じだったぞ！」
「特にAには甘いのよ、サンジ君」
ナミがずっと見たかった光景が、そこには広がっていた。
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ロロ - 夢主ちゃんめっちゃかわいい！✨妹にして毎日可愛がりたいくらい🎵 (2022年2月14日 17時) (
レス) @page50 id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 瀧さん» がんばります！ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 0fa0c7b8d5 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - 美桜さん» 読みました！続き、楽しみにしてます(=´∀｀) (2018年10月6日 23時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 瀧さん» いえ！喜んでいただけて何よりです(*^^*) (2018年10月6日 22時) (レス) id: 1116487a26 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - あおいさん» あおいさん！無事に載せる事ができました！！本っっっ当に感謝しかありません…！！可愛い夢主を描いてくださってありがとうございます(〃ω〃) (2018年10月6日 21時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2018年9月21日 0時
