第192話 ページ2
Aが次に我に帰ったのは囚人図書室に閉じ込められてからだった。
これまでずっと、泣いていた。
「…………ルフィさん、ナミさん」
「！A！」
「あ、A気付いた！？」
「ここは……？」
「本の中よ。閉じ込められちゃったの」
「……そう」
それを聞いても何もする気は起きなかった。
ただ、ぼんやりとサンジの事を考える。
(……サンジさんに、やっと会えたのに)
あのサンジの事を思い出すとまた涙が溢れてくる。
泣きながら、2人に問う。
「迷惑、なんだって……っ、会いだかったの゛…ゎ、私だけだったの、かな゛ァっ…？」
「違う！そんな訳ねェ！！」
「そうよ！サンジ君も本当に、本当にAに会いたがってたのよ……！！！」
2人が嘘を言う様な人ではないのは知っている。
でも、その言葉が今は信じられなかった。
「ずっと、会いたぐてっ……！今度は私が…っ、サンジさんの事、守りたぐて…っ…！！」
「っ、A…」
「だから゛っ、この2年…、ドフラミンゴさんのところで、頑張ったんだよっ…？強く、なったんだ……！！」
な゛のに…、とAは言葉を詰まらせる。
ルフィもナミも、お互いがお互いに会いたがっていたのは知っている。
サンジはずっとAの事を心配していたし、Aもずっとサンジの事を心配していた。
それなのに、何故すれ違ってしまうのか。
「私の努力は…！無駄だったの゛……っ！？」
「無駄な努力なんてねェ！A！よく聞け！！」
「……っ…？」
Aは右隣で拘束されているルフィを涙でぐちゃぐちゃの顔で見る。
ルフィは真剣な顔をしてAを見た。
「サンジは本当にAに会いたがってた！それは変わらねェ！だからさっきのサンジの言葉が本心な訳ねぇんだ！！」
「でも……っ……！！」
「A今、サンジの事守りたくて強くなったんだって言っただろ！？Aは強い！それはおれが知ってる！！だからサンジを連れ戻したら今度はAがサンジを守れ！！！」
「私、が…サンジさんを……？」
「そうだ！おれが絶対にサンジを連れ戻す！！そしたら今度はAの番だ！サンジに強くなったとこ見せてやれ！！」
「…ゔんっ……！！」
「よし！！じゃあもう泣くな！！」
ルフィはAに笑いかけた。
Aも、笑顔を見せた。
ナミはずっと黙って聞いていたが、ほっと息をつく。
(ほんと、こういう時のルフィの言葉ってずるいのよね)
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ロロ - 夢主ちゃんめっちゃかわいい！✨妹にして毎日可愛がりたいくらい🎵 (2022年2月14日 17時) (
レス) @page50 id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 瀧さん» がんばります！ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 0fa0c7b8d5 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - 美桜さん» 読みました！続き、楽しみにしてます(=´∀｀) (2018年10月6日 23時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 瀧さん» いえ！喜んでいただけて何よりです(*^^*) (2018年10月6日 22時) (レス) id: 1116487a26 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - あおいさん» あおいさん！無事に載せる事ができました！！本っっっ当に感謝しかありません…！！可愛い夢主を描いてくださってありがとうございます(〃ω〃) (2018年10月6日 21時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2018年9月21日 0時
