第95話 ページ49
「そう……」
「ごめんなさい…」
「あら、あなたが謝る必要なんてないわ。よっぽど、その"黒足のサンジ"が好きなのね」
「っ、うん……」
正直に話した。
ヴァイオレットは真剣に聞き、Aの頭を撫でた。
「何で、ヴァイオレットさんは私の事心配してくれるの？」
「……突然こんなところに連れてこられて心細いと思って。あなたが能力を使いこなすためとは言え…若に利用される事には変わらないわ」
「………強くなりたいの、今度は私がサンジさん達を守れる様に。だからドフラミンゴさんに能力を使う事は別に気にしてないよ。能力の特訓にもなるし」
「ふふ、優しいのね」
ヴァイオレットはそっとAの頬を撫でた。
涙の跡がある頬を優しく指で拭ってくれた。
「……この火傷の痕…」
「あ、これはもう痛くないから大丈夫」
「それにしても…綺麗な瞳の色してるのね、A」
「…私は嫌いだよ」
「じゃあ若が言ってたのはこのためかしら」
「え？」
「いずれ分かるわ」
ヴァイオレットは楽しそうに笑う。
Aは首を傾げた。
その日の昼、Aはドフラミンゴの部屋に呼ばれた。
ビクビクしながら部屋をノックすると、入れ、と声がしたので扉を開けた。
ドフラミンゴはソファに座っていた。
「A、お前に渡すもんがある」
「渡すもの？」
「これだ」
渡されたのはコンタクトを入れるためのケース。
だがそれが何なのかAは分からない。
「その中にカラーコンタクトが入ってる。右目に青、左目に赤かどっちか1つ入れりゃ左右の目の色が同じになる」
「えっ…！」
「その目の色のせいでお前は周りから迫害されてたんだろ？」
「そう、ですけど…」
何で、と問うとドフラミンゴは少し考えてから口を開いた。
「おれァ人の育った環境を重視し、絶望的な過去を持ってる奴を仲間と認めてる。つまりお前もそうだ。だからその原因となったその目をどうにかしたいと思っただけだ」
「…」
「フッフッフッ、どうした？」
「あ、ありがとう…ございます……！」
今朝ヴァイオレットが言っていたのはこの事か。
手の中にある物をぎゅっと抱き締めた。
ドフラミンゴはそんなAの頭に手を伸ばし、ぐしゃぐしゃに掻き混ぜた。
「今日から地獄の稽古を始めるとするか。なァA」
「はいっ、よろしくお願いします！」
「！フッフッフッ、元気なこった」
────ドフラミンゴはサングラスの奥の瞳を細めた。
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瀧(プロフ) - 腹ぺこ侍さん» ありがとうございます！私占いツクール始めて間もないので、慣れてなくてすみません(>_<)大好きって言ってくれて本当嬉しいです！これからも頑張れます(*^^*) (2018年8月31日 23時) (
レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
腹ぺこ侍(プロフ) - 瀧さん» レスありがとうございます！続編おめでとうございます(*´ｰ`*)更新頻度も多くてこの小説大好きです！！あと、 出来ればレス機能を使って返信していただけるとすぐ気づけるので嬉しいです！上から目線ですみません…… (2018年8月31日 23時) (レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - コメントありがとうございます！これからまだまだ続きますので、楽しみにしていてください(^^)本編で書きたかったけど書けなかった話とか、本編終わったら番外編として書こうかなと考えてます！ (2018年8月30日 22時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
腹ぺこ侍(プロフ) - え……展開的においしすぎる…… (2018年8月30日 22時) (レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - わー！ありがとうございます！コメントしてくださって嬉しいです(*^^*) (2018年8月23日 22時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2018年8月23日 21時
