第84話 ページ38
「……無理ですよ」
「へェ、そりゃお前が麦わらの一味の仲間だからか？」
「それもあります、けど……私自身、まだ能力を使いこなせてないんです。"神の加護"を与えられる対象は今現在1つだけですし……」
「つまりお前がお前自身に能力をかけたら、他の奴には能力をかけられねェ、と」
Aは静かに頷いた。
だから諦めてくれと願うが、そう上手くはいかない。
「なら、おれが鍛えてやるよ」
「…………は？」
「おれの手でお前を育ててやる。そうすりゃお前は能力を使いこなし、おれにも"神の加護"を与えられるだろう？」
「ちょ、っと待ってください…！最初から私があなたに協力するみたいな風に話してますけど！私はそんな事────」
まだ一言も言っていない、とAが言うより早く、ドフラミンゴがそれを遮った。
「能力が使える様になりゃ、仲間の役に立つんじゃねェか？」
「っ！」
「守られっぱなしは嫌だろう？なァ、Aちゃん？」
「でも…っ」
正直、ドフラミンゴの言葉はとても魅力的だった。
だがそう簡単に頷く訳にはいかない。
ぐっと歯をくいしばる。
ドフラミンゴはAが揺れているのを察し、追い討ちをかけた。
「能力を使いこなせれば、大好きな仲間を守れるんだぜ？」
「……私、が……あなたについていけば……本当に私を鍛えてくれますか」
「あァ、約束しよう」
「…………ドフラミンゴ、さん」
「何だ？」
「私があなたに"神の加護"を与える代わりと言ってはなんですが……1つお願いを聞いてくれますか？」
「！フッフッフッ！おれにそんな事言うとは…！お前、見かけによらず随分と肝が据わってんなァ」
「……」
「で、お前のその"お願い"ってのは何だ？聞こうじゃねェか。おれの願いを聞いて貰うんだ、おれもお前の願いを聞かねェとフェアじゃねェ」
「！」
ダメ元で言ってみたが、彼は機嫌を損ねる事もなく、むしろ楽しそうに言った。
案外彼は懐が広いのかもしれない。
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瀧(プロフ) - 腹ぺこ侍さん» ありがとうございます！私占いツクール始めて間もないので、慣れてなくてすみません(>_<)大好きって言ってくれて本当嬉しいです！これからも頑張れます(*^^*) (2018年8月31日 23時) (
レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
腹ぺこ侍(プロフ) - 瀧さん» レスありがとうございます！続編おめでとうございます(*´ｰ`*)更新頻度も多くてこの小説大好きです！！あと、 出来ればレス機能を使って返信していただけるとすぐ気づけるので嬉しいです！上から目線ですみません…… (2018年8月31日 23時) (レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - コメントありがとうございます！これからまだまだ続きますので、楽しみにしていてください(^^)本編で書きたかったけど書けなかった話とか、本編終わったら番外編として書こうかなと考えてます！ (2018年8月30日 22時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
腹ぺこ侍(プロフ) - え……展開的においしすぎる…… (2018年8月30日 22時) (レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - わー！ありがとうございます！コメントしてくださって嬉しいです(*^^*) (2018年8月23日 22時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2018年8月23日 21時
