129-洞察力が高い弟 ページ29
えびす町にあるAが湯屋に行く前までいた空き家に戻ってきた。
サンジがA達4人を抱えて空から戻ってきたことに空き家で待機していた者は全員驚いた。
『ロー、ただいま』
「あァおかえり────ってなんて格好してんだ！！」
『これには訳があってだね』
着物を羽織っているだけでまだ髪も濡れ、ほぼ裸同然の姉に驚くなという方が無理だ。
急いで着ていた羽織でAを包むように着させた。
そしてジロリとサンジを睨む。
「おい黒足屋、どういうことだ」
「説明するから怒るなって！」
『ほらロー、落ち着いて』
「落ち着けるか！」
『いつもの冷静沈着なローはどこへ行ってしまったの…』
「トラ男って本当姉ちゃんが絡むと周りが見えなくなるよなァ」
『どうしたもんかね…』
「とりあえずAあんたはちゃんと着物着なさい」
『はーい』
サンジに詰め寄るローを引き剥がしてから空き家の中へ。
着物を整えてると平然とローが入ってきた。
今は何事もないようにAの着替えを見ているが、昔の方が恥ずかしがっていた気がする。
16年も経てば変わるかと特に気にしなかった。
「今ナミ屋から聞いたが、黒足屋に裸見られたそうだな」
『そうね』
「……気にしないのか」
『別に男に裸見られるの初めてじゃないし』
「……そうか」
『ローだって女の裸見たことない訳ないでしょ？』
「それはそうだけど」
『それと同じよ、裸の1つや2つ見られたくらいで騒ぐなんて子供じゃないんだから』
今のAの言い方から誰かと体の関係があったと察することができる。
この姉が名前も知らないような一夜限りの男と事に至るとは思えなかった。
となると自ずと思い浮かぶのは1人だけ。
Aに好意を寄せていてAが素の顔を曝け出せる人物。
(……口を開けば喧嘩口調になるような相手に抱かれる人とは思えねェが…恐らく赤髪屋辺りだろうな)
Aの性格を考えるとシャンクスしか考えられなかった。
もちろんAの交友関係を全部知っている訳ではないので知っている範囲から考えると答えはシャンクス一択だ。
気にはなるが、かと言って聞く勇気もないし弟に男事情を聞かれたくもないだろう。
聞くのはやめることにした。
『よし終わった、皆呼ぼうか』
「あァ」
『あ、羽織ありがとう、返すね』
「…いや、姉様着ててくれ」
『いいの？これローの匂いがするから安心する』
「……よかったな」
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ライキ - 初めまして！すごく面白かったです！更新楽しみにしてます! (2022年8月17日 7時) (
レス) @page38 id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
水無月弥生(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)mとても楽しめました！続きを楽しみに待ってます！このご時世なのでお身体にお気おつけください！ (2022年2月12日 16時) (レス) id: 9fe8b56f99 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月4日 14時) (レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - シンアさん» 夢主は異名が白龍なので、は(→8月)く(→9日)りゅう、って感じで単純だけどいいや！と決めましたw 推しと誕生日同じだと嬉しいですよね！これからも更新頑張ります！！ (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆみさん» 作者はサンジもローも推しなのでできる限りどっちも出しますd(^_^o) (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年10月6日 0時
