138-心配かけてごめん ページ38
Aを含めた計5名は牢屋敷を目指して走っていた。
オロチの配下の忍者達が都中の見回りをしているので見聞色の覇気を使い、かち合いそうになれば迂回をしたりでかなり遠回りになってしまったが仕方ない。
牢屋敷に向かってる途中、突然Aが止まれ、と指示を出した。
「敵か？」
『……ローの気配が移動してる』
「え、てことはキャプテン自力で脱出したのか！？」
『…可能性はある、とりあえずローの気配がする方に行くよ』
進路を変え、再び走り出した。
幾度も曲がり確実に牢屋敷に近付いていたその時、前方にローが1人で歩いているのを確信したAは走る速度をかなり上げた。
急にスピードアップしたAにクルー達は戸惑う。
一方、先程牢屋敷から出たローもまた前方からAと数名のクルーが走ってきていることに気付き、わずかに口角を上げる。
絶対に誰かが助けに来るだろうとは思っていたが姉がその中にいたことが嬉しかった。
「姉様────」
『ロー…っ！！！』
「ぅぐっ…！」
スピードを緩めることなく正面から抱き着かれるとは想像してなかったので後ろに倒れるところだったのを踏ん張り、ギリギリで倒れなかった。
抱き着くのは構わないがスピードは緩めてくれと言おうとしたが、自身の腕の中の姉が震えていることに気付いた。
泣かせてしまったかもしれない。
しかしあの時はああするしかなかったのだ。
どうするかと迷っているとクルー達が追いついてきた。
「キャプテン…！」
「ご無事、じゃないですね！早く手当てしましょう！」
「ちょ、Aさんキャプテンから離れよう？な？
ほらキャプテンの怪我に響くから」
『うぅ……ロー……』
「Aさぁん！」
「ダメだ全く聞こえてねェ…」
「姉様、俺は無事だから…心配させて悪かったよ」
素直に謝るロー。
ぽんぽんと頭と背中を優しく叩くとさらに強く抱き締められた。
「……キャプテン、どうします？」
「仕方ねェから姉様が落ち着くまで抱き上げてく」
「大丈夫ですか？」
「あ？姉様くらい持ち上げられる」
「いやそっちじゃなくて！キャプテン怪我してるのに」
「仕方ねェだろ、姉様が離してくれねェんだから」
ひょい、とAを抱き上げる。
Aはローの首に腕を回し、顔を肩に押し付けた。
『……ロー、』
「ん？」
『無事でよかった、本当に……ロー、おかえり』
「……ただいま」
続く (更新停止中)
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ライキ - 初めまして！すごく面白かったです！更新楽しみにしてます! (2022年8月17日 7時) (
レス) @page38 id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
水無月弥生(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)mとても楽しめました！続きを楽しみに待ってます！このご時世なのでお身体にお気おつけください！ (2022年2月12日 16時) (レス) id: 9fe8b56f99 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月4日 14時) (レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - シンアさん» 夢主は異名が白龍なので、は(→8月)く(→9日)りゅう、って感じで単純だけどいいや！と決めましたw 推しと誕生日同じだと嬉しいですよね！これからも更新頑張ります！！ (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆみさん» 作者はサンジもローも推しなのでできる限りどっちも出しますd(^_^o) (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年10月6日 0時
