132-仲間割れは嫌 ページ32
謝ればローは首を横に振る。
Aの考えに同意できるからだ。
「信頼し合えねェ者同士が死戦で背中を預けられるとは思わねェし、姉様が言わなければ俺が言っていた。
だから気にするな」
『……私個人としては後悔してないけど、同盟のことを考えると言い過ぎたかなァって』
仲間を疑われて頭に血が上っていたとは言え、Aがしのぶに言ったことはしのぶに言われたことと変わらない。
もう少し言い方があったかもしれないと悶々とする。
しゅん、としているAをローは横から見下ろす。
気が付けば目に見えて落ち込んでいるAの頭を撫でていた。
昔、落ち込んでいた自分を慰めてくれた姉本人に同じことをやり返す日が来るとは思ってもみなかった。
『ろ、ロー…？』
「？どうした」
『いや……頭撫でられたの久し振りだから…』
実はあまり頭を撫でられたことがない。
いつも自分が誰かの頭を撫でる側だったから。
弟と妹はもちろん、サボやコアラ、革命軍が保護した子供達など。
自分より年下はつい頭を撫でてしまう。
だから頭を撫でられるというのは急にやられるとドキリとする。
プラスして今まで頭を撫でていた弟に頭を撫でられたことも大きい。
目に見えて照れているAにローは少し驚いた。
照れている姉は悪くないなと思う。
「くく、可愛いな姉様」
『可愛くないし頭撫でるのやめてよ…』
「さっきので大分腹が立ってたが気分が良くなった」
『そりゃよかったけど…』
そこでAに聞きたかったことがあるのを思い出した。
「そういやさっきあのくノ一に何か言ってたが何を言ったんだ？」
『あァあれ？“内通者は赤鞘九人男の中にいる”って言っただけよ』
「名前までは言わなかったのか」
『だってあの場に
「言っちまえばよかったんだ」
『それこそあの場でさらに仲間割れ起こるでしょ？
とりあえずあれ以上いざこざ起きたら作戦の前にバラバラになっちゃう』
Aとしてはもうこれ以上仲間割れは起こしたくなかった。
手遅れにならなければいいと思うがそれは誰にも分からない。
『……ワノ国に来てから
尾行してたら能力を使って手紙っぽいのを送ってたのを見るたびに潰してたんだけど…全部は防げなかったらしいね。
…作戦が漏れたのは私のせいでもあるよ』
「姉様は悪くねェだろ」
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ライキ - 初めまして！すごく面白かったです！更新楽しみにしてます! (2022年8月17日 7時) (
レス) @page38 id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
水無月弥生(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)mとても楽しめました！続きを楽しみに待ってます！このご時世なのでお身体にお気おつけください！ (2022年2月12日 16時) (レス) id: 9fe8b56f99 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月4日 14時) (レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - シンアさん» 夢主は異名が白龍なので、は(→8月)く(→9日)りゅう、って感じで単純だけどいいや！と決めましたw 推しと誕生日同じだと嬉しいですよね！これからも更新頑張ります！！ (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ゆみさん» 作者はサンジもローも推しなのでできる限りどっちも出しますd(^_^o) (2021年10月22日 21時) (レス) id: 6f454b9d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年10月6日 0時
