96-赤髪海賊団との出会い 7 ページ46
大勢で酒場に入ると店主が驚きもせず迎え入れてくれた。
驚かないのかと聞けばAから連絡があったと言う。
「あの方は私達島民のことを本当によく考えてらっしゃる…だから私達は彼女が率いる“新世界軍”を受け入れたのですよ」
「ふーん…」
「店主、あんたに白龍のことについて色々聞きたい。
聞かせてくれるか」
「ええ、私でよければ」
後ろのテーブル席でどんちゃん騒ぎをしている船員達を尻目に、シャンクス、ベックマン、ヤソップ、ラッキー・ルウがカウンターで酒を飲みながら店主の話に耳を傾ける。
聞けば聞く程、“白龍のA”は興味深い人物だった。
「数年前、ある海賊団がこの島を襲撃しに来たのですが…滅多に海賊が来ることのない島だったので対抗手段のない私達が襲われているところに彼女が1人、やって来ました。
200人は超える海賊団をあっという間に戦闘不能にして追い返しただけでなく、負傷した私達を治療してくれたのです。
美しい白い翼を広げ、“私は医者だ、全員必ず助ける”と言った彼女はまるで────」
「…天使のようだった？」
店主が言う前にシャンクスが続きを言うと店主は大きく頷いた。
「それから彼女達“新世界軍”は私達を守ることを条件にこの島を拠点にするようになったのですよ」
「そんな経緯が…なるほど」
「Aさんは本当に凄い方なんですよ？
あの若さで軍隊長をやりながら医者としての腕も素晴らしい。
彼女に診てもらいたい者ばかりで島で1番大きい病院が潰れかけたこともあります。
ふふ、彼女が革命軍軍医総監なのも肯けますよ」
「は！？軍医総監！？」
「てことは革命軍の医者の中でトップってことか？」
「ぇ、ええ…そう聞いておりますが」
思っていた以上に“白龍”は優秀で強かな人物だと判明。
シャンクスはAの顔を思い出す。
笑った顔を見てみたいと思う。
自分に向けられたのは不機嫌そうな顔ばかり。
酒場に来る前、島民達と喋っている時の彼女は穏やかな顔をしていた。
自身に縋り付いていた少女の頭を撫でる顔はとても優しかった。
あの顔を自分にだけ向けてほしいと思った。
何故そう思うのかは分からないけれど。
とりあえず彼女のことをもっと知りたい。
だから思ったのだ────
「よし！あいつ仲間にしよう！」
「「……言うと思った」」
────彼女を船に乗せて一緒にいたいと。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
