95-赤髪海賊団との出会い 6 ページ45
ベックマンがニヤリと笑って言うので適当に笑って誤魔化した。
恐らく彼はAの強さを大体把握している。
それはシャンクスにも言えること。
厄介な人達に気に入られたかも、と溜め息を吐いた。
『はァ…』
「溜め息吐くと幸せ逃げるぞ？」
『だとしたら原因はあんたね』
「はははっ！言うな白龍！」
「いいぞもっと言ったれ！」
「お前ら俺の味方なんだよな？？」
何故かAを援護する船員達。
何だか分からないが彼らにも受け入れられているらしい。
もうどうにでもなれと思っていると小さな町に到着。
Aがいることに気付いた島民達が次々に声を掛けてくる。
「あ、A先生〜！」
「こっちの方に来るの久し振りですね！」
『…あー…お客さんが来てて』
「あらやだ先生、その方もしかして彼氏さん！？
随分男前な人捕まえたのね〜！」
ハッとした。
そうだ、自分は今シャンクスと手を繋いでいる。
完全にAとシャンクスが恋人同士なのだと思われている。
島民達はシャンクス達が海賊だと知らないらしい。
逆に知らない方がAとしては色々楽だ。
「お、そう見えるか？」
「違うの？」
『タイプの男じゃないし絶っっ対にない』
「そんな全力で否定しなくてもよくないか、傷付くぞ」
『ほら酒場行くんでしょ、早く行くよ』
「え〜！先生もう行っちゃうの！？」
『また来るよ、ね？』
Aに縋り付く少女の頭を撫で、手を振って見送ってくれる島民達に手を振り返す。
酒場に向かって歩いてると隣を歩くシャンクスがAを見下ろして口を開いた。
「慕われてるんだな」
『医者として接してたらああなっただけ…はい酒場に着いた』
お役御免だと言わんばかりに手を離そうとするが離してくれない。
下から睨むも彼はヘラリと笑うだけで取り合う気はなさそうだ。
キレそうになったその時、持ってた子電伝虫が鳴った。
出ると軍医の方の部下からで、急患が来たとのことですぐ向かうことに。
流石にこれにはシャンクスもAの手を離してくれた。
『…終わったら戻ってくるけど、酒場のマスターに何か海賊行為働いてみろ、どこかしら喰い千切ってやるからな』
それを実行できるドラゴンの顎の力があるのでAが本気だと誰もが理解した。
コクコクと頷く彼らに満足して、翼を出して飛び去った。
そんなAの後ろ姿を見送り、シャンクスは呟いた。
「…やっぱり天使だった」
96-赤髪海賊団との出会い 7→←94-赤髪海賊団との出会い 5
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 667人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
