86-勧誘されてて困ってるんです ページ36
『そりゃ、私を呼んだの弟だからね』
《お前弟なんていたのか！？》
『いるよ、それで私弟の船に乗ることにしたの』
《は？弟の船に…？まさか弟海賊か！？
え、お前革命軍は！？》
『辞めた』
シャンクスの絶叫が食堂内に響き渡る。
視えていたので受話器を遠ざけておいて正解だった。
『次叫ぶようなことあったら問答無用で切るからね』
《いやだってしょうがねェだろ！？
お前！！俺がどれだけ俺の船に乗れって言っても革命軍辞めて乗る気はないってずっと乗ってくれなかったくせに！！》
「おい待て姉様どういうことだ！」
『あ〜…』
流石に我慢しきれなかったらしい最愛の弟。
落ち着かせるためによしよし、と頭を撫でるも払い退けられてしまった。
地味にショックを受けてるAを無視して両手で肩を掴み、激しく前後に揺さぶる。
「今までずっと黙って聞いていたが！四皇と知り合いなんて初耳だし思いっ切り勧誘されてるじゃねェか！！
どういうことなんだ！！」
『はな、話すから！それやめて〜…』
「キャ、キャプテン！Aさんから出ちゃいけないもん出ちゃうんでやめてあげましょ！？ね！？」
シャチがローとAの間に無理矢理入り、ウニがローを後ろから羽交い締めに。
こちら側が揉めていることを察したシャンクスは落ち着いた頃を見計らって話し出した。
《で？Aの弟って誰なんだ》
『…ハートの海賊団船長の“死の外科医”、トラファルガー・ロー』
《お、知ってるぞ、王下七武海の》
『元だけどね。
シャンクス達にはフルネーム名乗ってなかったけど、私の本名はトラファルガー・A。
革命軍辞めてハートの海賊団のクルーになりました』
《…俺がどれだけお前を誘ったと思ってるんだよ》
『ははは、かれこれ5年くらいだっけ？
それでロー、こいつ四皇の“赤髪のシャンクス”ね』
《よろしくな！》
「誰がよろしくするか」
《おいA、お前の弟凄ェ冷たいんだけど》
『シャンクスのこと嫌いなんじゃないの』
嫌いというか、姉を狙っているから警戒しているのだ。
しかし当の姉はそこら辺を分かっていない。
《なァA、お前何で革命軍辞めて弟の船に乗ることにしたんだ？
さっきも言ったが、俺が何年お前を口説いてきたと思ってるんだよ》
『…ただ、16年前に生き別れた弟と生きたかった、それだけよ』
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
