82-2人の共通点 ページ32
口々にあれが美味かったなどと言い合うクルー達を見てサンジに興味が湧いたA。
無言でザッハトルテを口に運んでいる弟にも聞いてみた。
『ローもサンジ君の料理食べたことある？』
「あァ、パンクハザードからドレスローザに向かう途中に何度か……おにぎりが美味かった」
『ふーん…今度会った時美味しいおにぎりの握り方教えてもらおうかな』
「？今のままでも十分美味いぞ」
『もっと美味しく作りたいの。
サンジ君教えてくれるかな』
同盟を結んでいるとはいえ、違う船のクルーだ。
同盟を解消してしまえば敵船同士。
そんな相手に料理を教えてくれるだろうか。
「あー、その心配はしなくていいぞ、うん」
『え、何で？』
「サンジは全ての女に甘い男だからな」
『……一応聞くけどサンジ君ってどんな人？』
ぼんやりと“黒足のサンジ”という人物像が分かった気がしたが一応聞く。
麦わらの一味の4人はそれぞれ違う言葉を紡いだ。
「特に女性に対しては優しすぎるわ」
ロビンがちょっと困った顔で。
「…良く言えばレディーファースト、悪く言えば女好き」
ウソップが腕を組んで唸りながら。
「優しくて人一倍仲間思いな奴故に、自己犠牲的な行動が目立つな」
フランキーが空を見つめて難しそうな顔で。
「……女にだらしねェアホコック」
ゾロが盛大に眉間に皺を寄せて不機嫌そうに。
三者三様の言葉にAは1回頷いて一言。
『優しくて女好きということしか分からなかった』
「ははは、いやまァ実際会えば分かるよ」
『そっか、楽しみだな』
私もサンジ君の料理食べたい、と、言ってAはザッハトルテを一口頬張る。
ちょうどいい苦味が口の中いっぱいに広がった。
「今思えば、Aとサンジは似てるわね」
『え、私とサンジ君が？どこ？』
「優しすぎて、我が身を省みないところ。
優しいことは素敵なことだと思うけど、もう少し自分を優先してもいいんじゃないかしら？
私2人のそういうところ直した方がいいと思うわ」
『えェ…急にそんなこと言われても…』
「そうだ、もっと言ってやれニコ屋」
『ローは私の味方じゃないの！？』
まさかの弟の援護射撃にAは驚いた。
ローどころかペンギン達も頷いている。
(誰かが危険な目に遭ってると体が動いちゃうんだから直すも何もな…)
と言うと弟から小言を言われる未来が視えたので黙ってることにした。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
