80-お隣争奪戦の横で ページ30
食堂に行こうとする途中、ゾロに遭遇。
どうやら食堂に行こうとしていたのだが迷ったらしい。
迷った、というのは本人は否定していたが実際にはただの迷子だった。
目的の場所は同じなのでAがゾロの手を引いて歩く羽目になった。
目を離すと何故か勝手に曲がったりするので仕方なしにだ。
食堂に着くと既に大勢のクルー達と客人達が集まっていた。
『ロビン、お宅の迷子君連れてきたよ』
「あら、ありがとうA」
「おいコラ誰が迷子だ！！」
『迷子以外に何て言えばいいのよ』
不貞腐れたゾロを麦わらの一味に託し、Aはクルー達の元へ。
ペンギンとイッカクの間に座って朝ご飯を食べているとローが食堂に入ってきた。
「あ、キャプテンおはようございまーす！」
「今日は珍しく早いですね！」
「珍しくは余計だ…姉様に起こされたから起きた」
真っ直ぐにAの方に向かい、Aの隣に座っていたペンギンを無理矢理退かして空いた席に着席。
ペンギンの反対の隣にはベポが座っているため、ローはAとベポに挟まれるという最高のポジションを獲得した。
しかし無理矢理退かされたペンギンは状況を理解して文句を口にする。
「キャプテン！Aさんの隣に座りたいからって退かすなんて酷い！！」
「姉様の隣に座ってるお前が悪い」
「理不尽！！」
「てかイッカクも狡ィぞ！ちゃっかりAさんの隣陣取りやがって！！」
「ふんっ、早いもん勝ちだよ！」
『そんな皆隣くらいで大袈裟な…』
「「「大袈裟じゃねェ！！」」」
『えェ…』
ただ朝ご飯を食べるだけなのに何故こんなに大騒ぎしているんだ。
Aはそう思う。
騒いでるクルー達を微笑ましそうに眺めている麦わらの一味と侍達に助けを求めても首を横に振るだけ。
もう面倒なので喧嘩している彼らを放置して朝ご飯を食べることにした。
それはローも同じようで、朝ご飯のおにぎりを頬張っている。
内心ドキドキしながらローを伺う。
「……姉様」
『ん？』
「このおにぎり、姉様が握ったか？」
『そう、だけど……何で分かったの？』
「？いや分かるだろ普通に…昔から食べてきたんだから」
『……でも16年振りじゃない』
「そんなの関係ねェよ、味全く変わらねェな…美味い」
『………そう』
朝Aが作ったのはおにぎり。
自分が作ったおにぎりだと分かってくれて嬉しくない訳がない。
にやける口元を隠すように手で覆った。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
