76-思い出の味 ページ26
『そんな意外？』
「ジャンクな物あまり好きじゃなさそう」
『偏見だ』
「つか何でラーメン？」
『確か…初めて食べたの7年くらい前なんだけどね。
……サボと一緒に食べたあのラーメンの味が忘れられないの』
────
─────────遡ること7年前、Aが軍隊長に就任して間もない頃。
何故かサボと2人でペアを組まされ、任務に向かった。
予定していた以上の収穫があり、とりあえず2人で何かお祝いすることに。
『サボ、何か食べたい物ある？』
「んー……あ！あの店入ろうぜ！」
『ラーメン？』
「俺何か知らないけどラーメン好きなんだよな、懐かしい気がする」
記憶喪失になっているサボが懐かしいと言うのだから昔食べたことがあるのだろう。
何か思い出せるきっかけになればいいとAは了承。
店に入り、注文を済ませてラーメンが出てくるのを待つ。
そわそわしてるサボを見て笑いながら口を開く。
『サボ、注文した分だけじゃ足りないでしょ？
今日は私の奢りだから、好きなだけ食べていいよ』
「え、いいのか！？」
『ふふ、今回サボ頑張ったからね』
特別だよ、と笑い掛ける。
どこか子供扱いされてる気がするがAの“特別”という言葉でつい許してしまう。
『私ラーメンって初めて食べるなァ』
「…俺と一緒に食べるのが初めて？」
『ん？そうだね』
「……ふーん」
にやけてしまう口元を手で覆って隠す。
こんなことで嬉しいとサボが思ってるなんてAは知る由もない。
それから5分もしないうちに店員がラーメンを持ってきた。
湯気を立てている見るからに熱そうだが美味しそうなラーメンにAは目を輝かせた。
「へいラーメン2丁お待ち！！」
『わ、美味しそう』
「早速食べるか」
『うん、いただきます』
「いただきます」
2人同時に麺を啜る。
口に広がる醤油味のラーメンにAは感動した。
『！美味しい！』
「だろ？」
『ラーメンってこんな美味しいんだ』
ハマりそう、と言いながらAはどんどん食べ進めていく。
目の前で美味しそうに自分の好物を食べる
「…Aさん、また2人でラーメン食いに行こうぜ」
『いいよ』
「2人でだからな？」
『？うん』
その言葉の真意をAは知らないのだが、今後Aがサボの
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
