74-起床 ページ24
────目が覚めたら視界いっぱいに弟の顔。
目を閉じていて僅かに寝息が聞こえるので弟は完全に寝ている。
(………そういえば、昨日…眠くて女部屋に帰るのも面倒で……ローと一緒に寝たんだっけ…)
まだ働かない頭で昨日のことを思い出す。
話が終わった後、欠伸をして眠そうにしているAを見てもうここで一緒に寝ればいいだろとローは割と強引にベッドに引き込んだ。
昔はよく一緒に寝ていたからいいかと何も考えずにそのまま寝た。
(……寝顔は昔から変わらないな、可愛い)
ローの寝顔を見て可愛いなどと思うのはAだけだが本人はそんなことを知らない。
二度寝することも考えた。
しかし今二度寝したら起きるのが遅くなるのは明白だ。
なら起きるか、と体を起こそうとしたが動かない。
よく見るとローにしっかりと抱き締められていた。
(起こしたくないけど動いたら起きちゃうかな…)
ゆっくりと、自身の体に回されている腕を退かす。
何とかローを起こさずに脱出することに成功。
布団を掛け直してから部屋を後にした。
時刻は午前6時前。
一度女部屋にA用にと貰ったハートの海賊団のクルー達が着ているつなぎを取りに行った。
イッカクとロビンはまだ寝ているようだ。
起こさないように音を立てずに着替え、早々に部屋を出た。
(食堂に3人いるな)
顔を洗ってから潜水艦内を歩く。
見聞色の覇気で起きているクルー達がいる場所を把握。
食堂へ向かうことにした。
「おはよう」
食堂に入って挨拶をするとハートの海賊団のコックとペンギンとシャチが同時に振り返った。
Aの服を見るなりシャチが顔を覆う。
「Aさんが…！同じつなぎを着てる…っ！！」
『何その反応……え、変？』
「変じゃねェよ、似合ってる」
『ならよかった』
「着心地は？」
『大丈夫だよ、強いて言えば…もうちょい頸から背中にかけて開いてた方がいいかな』
「何で？」
『背中開いてないと翼だけ出しにくいんだ』
「だから背中開いた服着てたのか」
「ならAさん用のつなぎ頼んどくよ」
『いいの？ありがとうペンギン』
「いいよそれくらい」
「Aさん何か飲むか？コーヒーならすぐ用意できるぜ」
『じゃあお願いしようかな』
「はいよ」
コーヒーができるまで4人でお喋りタイム。
先程の会話から繋がる、ペンギンがずっと気になっていたことを聞く絶好のチャンスだ。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
