第44話 ページ46
サンジからバレッタを受け取り、Aは顔を輝かせた。
喜んでいるのが分かるその表情にサンジはほっとした。
そっとAの頬に手を伸ばしゆっくりと撫でながら目を合わせる。
「Aちゃんのその綺麗な目にぴったりだ」
「っ、ぁ…あり、がとう……」
「それ、今つける？」
「！うん！…あ、でも私どうやるのか分かんない……」
「おれがやってあげるよ」
「いいの？」
「あァ、貸してごらん」
バレッタは再びサンジの元に渡り、サンジはAに後ろを向いて貰って髪を梳く。
サラサラと指の間を通る綺麗な黒髪の一部を纏める。
ハーフアップの様にして、バレッタで留めた。
「…はい、できたよ」
「ありがとう！鏡で見てくる！」
「あ、ちょっと待って」
「うん？」
「……うん、やっぱりよく似合ってる。可愛いよ、Aちゃん」
「ぇ…」
「ずっと思ってたけど、Aちゃんは髪長い方が似合うんじゃないかな。その綺麗な髪は長い方がきっと似合う」
「……サンジさんは、長い髪の方が好きなの？」
「ん？うーん…特にそういう訳でもないけど、おれは似合ってるのなら長くても短くてもどっちでもいいかなァ」
「……そっか」
「Aちゃん？」
何か考える様にAは俯くが、数秒後に突然バッ！と顔を勢いよく上げた。
「私、髪伸ばす事にした！」
「え、無理に伸ばさなくてもいいよ…？」
「いいの！頑張る！」
「Aちゃんがそれでいいなら、いいけど……」
「うん！じゃあ私鏡見てくる！」
「いってらっしゃい…」
Aの謎の勢いにサンジは途方に暮れた。
あの子の中で何があったんだ？と疑問に思ったが、嬉しそうだったのでまァいいかと考えるのをやめた。
遠くでAのはしゃぐ声が聞こえてきて、あげて正解だったなと思う。
(次の島では自分で買った物をプレゼントするか)
喜ぶAの顔を想像しながら、サンジは煙草の火を点けた。
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minamiywt18(プロフ) - 森田菜々子さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年8月16日 22時) (
レス) id: b765eaea0d (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - minamiywt18さん» こちらこそすいません；その代わり最新頑張ってくださいね。 (2018年8月16日 21時) (レス) id: cc13c935d5 (このIDを非表示/違反報告)
minamiywt18(プロフ) - カーさん» コメントありがとうございます！凄いやる気出てきました(*´∇｀*)頑張ります！！ (2018年8月16日 16時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
minamiywt18(プロフ) - 森田菜々子さん» ごめんなさい、私ドラゴンボール詳しくなくて…。本当に申し訳ないんですが短編集をお作りすることはできませんm(_ _)m (2018年8月16日 16時) (レス) id: ebb69f2d36 (このIDを非表示/違反報告)
カー(プロフ) - とっても面白いです！更新も早くて！楽しく読まさせていただいています！これからも頑張ってください！ (2018年8月16日 16時) (レス) id: e4298f3c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2018年8月16日 1時
