仕事 ページ45
撮影は何とか終わらせた。Aさんに見られながら撮影すんのってめっちゃ緊張した。Aさん楽しそうに見学してたからよかった。
《お疲れ様》
「ありがとうございます！撮影どうでした？」
《楽しかったよ！こうやって視聴者さんを喜ばせてる動画を作ってるんだなーって思いながら見てた》
「もー、Aさんめっちゃいい事言うじゃん」
《私も皆のお手伝いしたから、よかったら皆も私の仕事の手伝いしてみる？》
その言葉に俺達は顔を見合わせた。Aさんの仕事の手伝い＝絵本の制作の手伝い。え、いいの！？Aさんが絵本を制作してる所を見るだけでも十分だったのに、手伝いまでなんて……。
って思ったけど、シルクが是非！！と食い付いた。うん、シルクなら絶対そう言うと思った。ンダホとか特に心配そう。
「Aさん、特に俺下手ですよ？」
《大丈夫！色を付けるのをやってもらおうと思ってるから》
「あ、それならできそう、かも」
「俺出番来るまで写真撮ってていいですか？」
《いいよ。ちょっと待っててね》
ペンタブの準備ができたらしいAさんは俺達を手招きする。近くに寄って、ペンタブを覗き込んでみた。そこにはまだ着色されてないAさんが描く絵本に登場する動物達がいた。
Aさんの指名によって俺から。何で俺最初？凄い緊張してきたんだけど。
《失敗しても戻せるから大丈夫！力抜いて》
「う、うん」
「頑張れもっきゅん！」
「失敗すんなよ！」
「ねぇ、プレッシャーかけんのやめてくれる？」
たった今Aさんが失敗しても大丈夫って言ったじゃん。そりゃまあ失敗しないに越した事はないんだけど。
お手本の色を見てキリンに着色していく。時々Aさんに指導されながら。……うん、こんな感じかな？
「できた……！」
「もっきゅん上手ーい！」
「お手本と同じじゃん！」
「やっぱお前上手いな」
「いやぁ、Aさんが指示してくれたから」
《凄い上手だよ！》
「ありがとうAさん」
Aさんの教え方が上手いのもあって、シルクもンダホもマサイもそれぞれ担当した動物をお手本と同じように塗れた。ンダホは特に凄い嬉しそう。
「絵関連でこんなに楽しいって思ったの初めて！」
「俺も。凄い貴重な体験できたよな」
「Aさん、本当にありがとうございました！」
《こちらこそ手伝ってくれてありがとう！》
俺達が手伝った絵は実際に絵本で使うんだって。これは買うしかないよね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀧(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (
レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください！ (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月1日 0時
