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読唇 ページ3

でもテロップがあるって言っても全部の台詞にある訳じゃない。高千穂さんに伝わるかな、不安だ。そんな感情が顔に出てたのか、高千穂さんはちょっと得意げな顔をしてスケッチブックを見せてきた。



《私読話できるのである程度は分かりますよ》
《読話?って何ですか?》
《読話を使わない人達にとっては読唇術って言った方が分かりますか?唇の動きを読み取る技術の事です》



あぁ、読唇術なら聞いた事がある。そうか、実際に耳が聞こえない人達は読話って言ってるんだ。また一つ賢くなった。



《聾者が全員読話ができる訳じゃないですけど、私は仕事柄人と接する事が多いので、頑張ってできるようになったんです》



最初の文字はなんて読むんだろう。文の流れ的に耳が聞こえない人を表す言葉だと思う。俺の身近に耳が聞こえない人っていなかったから、知らない事ばかりだ。


耳が聞こえない人の事、高千穂さんの事をもっと知りたい。耳が聞こえない人でも楽しめるような動画を作りたい。


まだ、高千穂さんと繋がっていたい。



《高千穂さん、連絡先を交換したいんですけどいいですか?》
《私電話はできないので、LINEでいいですか?》
《全然いいです!》



スマホを取り出してLINEのアプリを開いた。高千穂さんがQRコードを見せてくれたからそれを読み取る。


“たかちほ”と表示されたので友だちに追加した。今更だけど高千穂って響き可愛いよね。



《いつでも連絡してくださいね》



何となく、本当に何となくだけど彼女からは連絡をしてこないだろうと思ったからそう伝えた。ほら、ちょっと苦笑いしてる。やっぱり初対面の男に連絡するのは躊躇うよな。



《私そろそろ帰りますね。きなこに餌をあげないといけないので》



きなこ!?って思ったけど、高千穂さんがラブラドール・レトリバーの頭を優しく撫でた事からきなこは犬の名前だと気付いた。びっくりした……。


高千穂さんは最後にもう一度頭を下げて帰って行った。LINEも交換したし、これで二度と会えないという訳ではない。でも少し寂しいと思った。


次会った時、俺は彼女に何ができるだろう。そう考えても一つしか答えは浮かばない。思い立ったが吉日。早速本屋に行こう。手話の本を求めて俺は本屋に向かった。

苦戦→←名前



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(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*゚▽゚*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください! (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月1日 0時

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